まちづくり論

【授業概要】
鹿児島市が策定した第5次総合計画の基本目標に基づく政策を各担当課長がリレー形式で講義を行います。市政への理解と関心を深め、学生の市政への参画を推進するとともに、将来のまちづくりを担う人材を育成することを目的とします。

【学修目標】
この授業では、以下のことを主要な学修目標としています。

 1.行政の仕組みや役割が理解できる。
 2.鹿児島市のまちづくりの現状や課題が理解できる。
 3.鹿児島市の現状や課題を踏まえた改善策を提案できる。

【授業内容】
 1.鹿児島市の各政策についての講義(各テーマ1回✕5回)
 2.課題研究(ワークショップ9回)
 3.市長ふれあいトーク(1回)

ワークショップの成果を発表
市長ふれあいトークの風景

受講生の声

児島 優香さん
法政策学科3年

 「まちづくり論」の講義は、鹿児島市役所の各課の方々から直接お話を聞き、鹿児島市の現状や、鹿児島市の抱える行政課題を学ぶだけではなく、グループワークを通し、その行政課題の解決・改善策を考え、その私たち学生の考えを鹿児島市役所職員の方々が評価してくださるという、貴重な体験ができる講義です。
 この講義を通し、自分の考えを他人に話す・人前で発表することの難しさだけではなく、グループワークにおいて自分の能力が発揮できる「役割」、講義を受講していなければ私たちの知ることができなかった「鹿児島市の政策」を学ぶことができました。
 講義の最後には、鹿児島市長をお招きして私達学生が「まちづくり論」を通じて得た知見をもとに直接政策を提言できる機会もあり、そこでは「まちづくり論」により自分の成長を実感することができました。
 このような自分の成長を講義毎に感じられる講義は滅多にないと思います。
 公務員志望の学生はもちろんですが、ワークショップやプレゼンの能力アップを目指す学生にもお勧めしたい講義です。


寺田 麗々蘭さん
経済情報学科4年

 本講義は市役所のみなさんが来て下さり、様々な課題に対してグループワークで取り組んでいきます。公務員としての仕事を知れるだけでなく、実際に鹿児島市の課題について学生が考えることのできる最高の機会だと思います。学生だけで考えるのではなく、実際に公務員として働く方々の意見も聞けたので、とても勉強になりました。また、私は公務員を目指していたので、鹿児島市の課題をより自分事として考えることができ、多くの学びがありました。大学の講義でありながらも、鹿児島の課題に向き合い、学生の意見を市政へ届けることができることも魅力の一つであると思います。また、市長とふれあいトークや市役所でのプレゼンなど、考えを人に伝える力も身につきました。


田中 沙季さん
人文学科4年

 毎回の講義でグループワークがあり、自由に楽しくアイデアを出し合いました。観光や広報については大学生ならではの視点で考え、若者に興味を持ってもらうための解決策を考えました。防災政策では、行政の立場になって様々な状況に置かれた住民を安全に避難させるための計画を考えました。避難計画を立てる難しさや、それを住民に知らせ理解してもらう難しさを学びました。
 学生同士は遠慮なく意見を言い合える雰囲気があり、自分とは違う考えを吸収しながら成長できたと思います。市政について少し堅いイメージを持っていましたが、市の職員の方々と一緒に悩みながら改善策を考え、職員の方の熱い思いを聞くことで、市政を身近に感じることができました。
 市長とふれあいトークでは、学生が直接市長に意見を言うことができ、その場で市長の考えを聞くことができる大変貴重な機会です。まちづくりに興味のある人はぜひ挑戦してみてください。

授業への誘い-鹿児島市からの案内-

 本市は、鹿児島大学と平成19年に包括連携協定を締結し、まちづくり全般にわたる広範な分野で、相互に協力しながら取組を進めており、この「まちづくり論」もその一環として実施しているものです。
 「まちづくり論」は、本市のまちづくりの現状や課題等について学び、その改善策などを考えてもらう講座です。この講座を通して、市政をより身近に感じてもらうとともに、今後も、何らかの形でまちづくりに携わって頂くことにつながることを期待しています。

鹿児島市市民局市民文化部市民協働課
課長 濵田 孝行

過去の関連記事

■市長とふれあいトーク

(令和4年度)
 https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2022/07/post-1809.html

(令和3年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2021/07/post-1761.html
https://kadai-houbun.jp/information/20210726-01/

(令和元年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2019/01/post-1639.html

(平成30年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2019/01/post-1530.html

(平成29年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2018/01/matidukuri.html

(平成28年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2017/02/post-1156.html

(平成27年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2016/01/post-965.html

(平成26年度)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2015/01/post-797.html

■レポート優秀者によるプレゼンテーション

平成30年度政策提言(法政策学科3年/高山あゆみさん、人文学科2年/寺田陽菜さん)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2019/03/post-1546.html

平成29年度政策提言(法政策学科3年/鸙野ほのかさん、経済情報学科4年/寺田麗々蘭さん、経済情報学科4年/岡本竜成さん)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2018/03/post-1360.html

平成28年度政策提言(法政策学科3年/暁俊也さん)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2017/03/post-1182.html

平成27年度政策提言(法政策学科3年/宇都彩織さん、経済情報学科3年/若松香澄さん)
https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics-education-students/2016/04/post-1011.html