卒業生の声

自分の夢・目標 再認識する講義

NHK鹿児島放送局キャスター
石塚 真由さん(人文学科2022年卒)

小学生のころからなりたいと思っていたアナウンサー。鹿児島県内のマスコミ業界で実際に働いている方が講師となる、このマスコミ論を入学前から楽しみにしていました。

マスコミ論で印象に残ったことは主に2つあります。1つは、インターネットが発達している現代だからこそ、テレビ、新聞、ネットは融合していくものであること。そして、時代に合わせて、大衆のニーズに沿ったコンテンツ制作に力を入れて発信していることです。

マスコミ論演習では実際に新聞社の方に自分が書いた文章を添削してもらったり、テレビ局やラジオ局のリアルな現場を見学したりしました。その際、マスコミという仕事は大きな責任感や緊張感が伴う仕事であることを改めて感じた一方で、自分たちで取材し、伝えている方々がとても生き生きとして見えました。そして自分も将来“伝える”という仕事をしていきたいと再認識する機会になりました。また、マスコミ論を受講する中で出会った先生や仲間たちの生の声や考え方なども大きな学びの一つになりました。

現在、私は鹿児島でキャスターとして働いています。働き始めて半年ですが、実際に講義で放送局を訪れて現場の雰囲気を知っていたからこそ、予想以上に大きなギャップを感じることなく働くことができています。そして、マスコミ論を受講して再認識した、“自分で取材して伝える”という目標に少しずつ近づいて行っているように感じ、充実した日々を送っています。

マスコミ志望の方に限らず、少しでも興味があれば、ぜひ一度マスコミ論を受講してみてください。​きっと素敵な先生や仲間、自分のしたいことなどの“出会い”があると思います。


多様な価値観が認められる講義

南日本新聞記者
野間 優希乃さん(人文学科2022年卒)

ウクライナ侵攻、元首相の銃撃事件など衝撃的なニュースが日々報道されています。テレビを持っていない、新聞を読まないという方も、Twitterなどで1度は映像を視聴したのではないでしょうか。人それぞれ、異なる意見が生まれたと思います。大学時代の私は、日本社会に対する考えがあっても、人に話すときは世の中が求める「正解」を言わなければならないと思い込んでいました。

そんな中、ニュースや社会問題に対して自分なりの意見を持ち、それを素直に伝えてよいと教えてくれたのがマスコミ論、マスコミ論演習でした。講義では、ドキュメンタリー作品の視聴や実際に起こった有名事件について学び、グループ内で意見交換をしました。どんな意見であっても否定されなかった経験が、物事について「なぜ?」と深掘りすることを癖づけ、「記者」を目指すきっかけとなりました。

そのほか、講義では記者の方々から実際の取材内容や当時の思い、葛藤を聞くことができました。直接質問できる機会もあり、現役記者との交流を通じて「記者である前に1人の人間なんだ」と印象が変わったことを今でも覚えています。

マスコミ論、マスコミ論演習を受講したからこそ、「記者」を職業の選択肢の一つとして身近に感じることができました。働き始めてまだ3カ月半ですが、日々生の現場で様々な人と仕事ができ、本当に充実しています。学部、専攻にとらわれず、興味を持った方にはぜひ受講していただきたいです。


記者の魅力を感じる講義

共同通信記者
永富 絢圭さん(法経社会学科2021年卒)

私はもともとマスコミ志望ではなく、将来は法律を扱い、弱い立場にいる人を守る仕事がしたいと思っていました。しかしマスコミ論を受講していろいろな新聞社やテレビ局で記者として働く方々の話を聞く中で、自分のよく知らなかった「記者」という仕事に興味を持つようになりました。 

講義では、災害現場や事件事故の現場で取材をしてきた多くの方のお話を聞きました。話を聞く中で記者という仕事は、誰かの一番近くで声を聞き、記事にすることで多くの人に伝えることができる魅力的な仕事だと感じるようになりました。そして自分のやりたいと思っていた弱い立場にいる人を守るということは記者という仕事でもできるのではないかと思い、マスコミへの就職を決めました。 

働いてまだ3ヶ月ほどですが、毎日違うニュースが起き、多くの人と出会い、自分の視点で文章を書くということが刺激的で、充実した日々を送っています。同時に、1本の記事を書くのに費やす時間と体力の多さにも驚いていますが、やりがいを感じます。

記者への入り口をくれたマスコミ論には本当に感謝しています。受講するか迷っている方には是非、受講してみてください。マスコミ志望でなくても、きっと自分の将来に繋がるなにかを学ぶことができると思います。応援しています。


ローカル報道の価値を肌で実感

朝日新聞記者  
堅島 敢太郞さん(法経社会学科2021年卒)

新聞記者を目指してきた私にとってマスコミ論は、新聞社やテレビ局など「ニュースの発信源」を何度も見学できる、夢のような時間でした。現場で働く方々の熱の入った講義は、就活本や就活サイトには載っていない貴重なお話ばかりで、毎回知的好奇心が満たされます。マスコミ論での学びが、私の夢に確信をもたらしてくれました。

皆さんもご承知の通り、ネットの普及でメディア業界は苦境に立たされています。残念ながら全国紙でも地方の取材網を再編する流れが加速化しているのが現状です。

だからこそ私はメディアを目指す方に(中央よりも)「地方」でマスコミについて学んでほしいと感じています。

どんな地方にも人々の生活があり、その生き様があり、警察や行政などの権力機関が存在します。私は鹿児島大学のマスコミ論を受講したことで、これらの取材に使命感を持って取り組んでおられる方々のお話を何度も聞くことができました。その結果、地方の話題を複数のメディアが多様な切り口で発信することや、権力機関を複数の視点で監視することの重要性を肌で感じることができました。

皆さんもぜひ、本土最南端・鹿児島のキャンパスでマスコミ論を学び、今後のメディアのあるべき姿や存在意義について考えてみてください!


人との出会いが刺激になる

NHKディレクター
宇野 志歩さん(人文学科2019年卒)

マスコミ論は、たくさんの出会いがあり刺激がもらえる授業です。毎回メディア関係の方から今の仕事やマスコミというものについて深い話が聞けます。もともとテレビ局志望だった私にとって、マスコミ論はとても刺激的で楽しいものでした。ここまで人との出会いを広げてくれる授業はないだろうと思うほど、たくさんの人に出会えてお話できたと感じます。その度に、様々な価値観に触れて、自分自身の体験や考えについて改めて考えるきっかけにもなり、漠然と描いていた夢が明確になっていきました。

また、学生というコミュニティの中だけではなかなか見ることのできない社会人の本気に出会えて、就活のためだけではない学生生活を、充実させるエネルギーにもなります。

マスコミ志望の方はもちろん、悶々とした学生生活を送っている人、何らかの刺激が欲しい人は是非受講してください!自分の視野が大きく広がると思います。


大学生活がおもしろくなるきっかけに

NHK記者
内匠 彩果さん(人文学科 2019年卒)

記者になりたいという目標から、私はマスコミ論を受講しました。ですが、回を重ねていくごとに、就職の役に立てばという気持ちではなく、毎週、純粋に講義を楽しんでいる自分がいました。

県内の様々なマスコミの方が講師となるこのマスコミ論ですが、多くの方が生き生きとした表情で仕事のことを語ってくれる姿が印象的でした。

最も記憶に残っているのは、高校野球の取材です。球場のスタンドで観客に話を聞き、応援の様子を新聞社の方のご指導の下、原稿に書きました。人の思いを自分の言葉で伝える楽しさを初めて実感した、かけがえのない経験でした。

将来メディア関係に就職を考えていない人も、マスコミ論を受講する中で、心を動かされる瞬間がきっとあると思います。私がそうだったように、講義で得た感動や気付きは、皆さんの大学生活を更におもしろくするきっかけになるかもしれません。


マスコミの裏側、マイナス面も勉強

RKB毎日放送記者
大家 稜也さん(法政策学科 2019年卒)

私は漠然とマスコミの仕事に憧れがあったこともあり、マスコミ論という授業の名前に興味を惹かれ受講をしました。実際に現場で働いている記者の方々に話を聞ける、そして仕事現場の様子を自分の目で見られる事がマスコミ論の特徴です。

授業を通してマスコミのプラスの面、マイナス面の両方を知ることができました。そのため、今まで抱いていたマスコミのイメージが大きく変わりました。ショックを受ける事の方が多かったのが本音ですが、これは、マスコミ論を受講しなければ、感じられなかったと考えると受講して良かったと思っています。それと同時に、マスコミの道に進もうと言う気持ちが固まったきっかけにもなりました。

マスコミの仕事のリアルな部分を実感する事ができます。現在、進路に悩んでいて少しでもマスコミの世界に興味がある人は、受講することを強く勧めます。


社会人の本気もらえる講義

MBC南日本放送・アナウンサー
森 万由子さん(人文学科2018年卒)

ずっとなりたいと思っていたアナウンサー。それと同時に、私には向いていないだろうとも思っていました。テレビに映るアナウンサーは、みんな明るく社交的な人に見える。決して社交的とはいえない私には遠い存在に思えていました。

そんな私の背中を押してくれたのは、このマスコミ論の講義でした。実際にマスコミの現場で働く方々が講師となるこの講義。

 

講師の先生に、どんな人がマスコミに向いているか尋ねたところ、「いろいろな状況の人に話を聞く仕事だから、同じようにいろんな人がいていい」という答えをもらいました。「社交的でない人なりの、取材する相手への寄り添い方がある」。その言葉は、今も時々思い出して勇気をもらっています。不器用な私なりに、転んでもまた泥臭く頑張ればいいと思わせてくれるのです。

マスコミに興味があるかどうかに関わらず、なんで?と思ったことは何でも聞いてみることをおすすめします。社会といわれるところで実際に働いている大人の、働く中で自分なりに出した本気の答えをもらえる講義だと思っています。


マスコミ以外の仕事にも役立つ

姶良市役所
河野 花穂さん(人文学科 2018年卒)

受験大学をどこにしようか考えていて色々と調べていた時、鹿児島大学のマスコミ論の存在を知りました。当時新聞記者に憧れていた私はとても魅力的に感じ、鹿児島大学への入学を決めました。

そして実際に受講しての感想は、本当に楽しかったです。実際にマスコミ業界で働いてらっしゃる方のお話を聞けたり、深夜の新聞社を見学したり、高校野球を取材したり、新聞記事を実際に書いてプロに添削していただいたり…とても充実した内容でした。一つの記事を仕上げるまでにどれだけのプロセスがあり、どのような思いが込められているのか、少しわかったような気がします。ただ話を聞くだけで終わるのではなく、実際に体験できたことは本当に貴重な経験でした。

私は最後までマスコミへの就職と悩んだのですが、公務員の道を選びました。現在は市の広報誌の作成に携わっています。記事執筆時や取材時、マスコミ論の講義が役に立っていると感じます。「伝えたいことがしっかり伝わるためにはどうすればよいか」。マスコミ論受講時に第一に考えていたことを、今でも考えながら仕事をしています。

マスコミ論はマスコミ業界に就職するための講義ではありません。マスコミの仕事を実際に経験することで学べることがたくさんあります。そしてその学んだことというのはマスコミ以外の仕事にも大いに役立ちます。ぜひ、多くの人に受講してもらいたい講義です。


現場の声を聞くことができた

KKB鹿児島放送
小田 葉月さん(法政学科 2018年卒)

マスコミ論の授業では、鹿児島の新聞社やテレビ局、ラジオ局などで勤務している方を講師として招き、講話を受けました。大学に入学して、ぼんやりとマスコミ業界に憧れを抱いていたのですが、実際に、業界の最前線で活躍されている方々のお話を聞いて、さらにマスコミへ興味を持ち、本格的にマスコミ就職を考えるようになりました。就活中も、相談に乗ってくださるなど、担当の先生には大変お世話になりました。

卒業後の現在は、希望が叶い、鹿児島のテレビ局で勤務しています。在学生で、マスコミに関心がある方は、是非マスコミ論、マスコミ論演習を受講して、マスコミの生の声、生の現場を見聞すると良いと思います。


人生のターニングポイントに

南日本新聞
山下 紗采さん(経済情報学科 2018年卒)

マスコミ論・マスコミ論演習では、数ある講義の中で最も刺激的で濃い時間を過ごすことができました。もともとマスコミ志望というわけではありませんでしたが、少なからず興味があり、面白そうな内容だったので受講しました。

実際にマスコミの方の話を聞いたり、テレビ局や新聞社など普段足を踏み入れることのない現場に行ったり、毎回わくわくしたのを覚えています。特に、野球部のマネージャーをしていた私にとって、夏の高校野球大会中にスタンドで応援する方々を取材したことは忘れられない経験になりました。興奮を覚えたと同時に、限られた文字数で、聞いた内容を文にして伝えることの難しさを実感しました。

また、講師の方々との出会いもかけがえのないものです。この人みたいになりたい!そういう方に出会える場でもあります。少しでも興味があれば、ぜひ受講してみてください。私のように人生のターニングポイントになるかもしれません。


マスコミ嫌いな貴方にこそ、受けてほしい

毎日新聞
谷口 豪さん(人文学科 2018年卒)

マスコミにどんなイメージを持ちますか?インターネットの普及にともない、『好きな情報』が手に入るようになりテレビや新聞の人気には陰りが出てきました。中には、「マスコミは信じられない」と思っている人も多いのではないでしょうか。かつて、マスコミ論を受講した私もその1人でした。ところが授業を受けて感じたのは、マスコミ論の講師にくるテレビ局や新聞社の方たちが、誠実に視聴者や読者に向き合っている、ということです。講師の方の話しを聞くと心身ともに辛く、厳しい場面に何度もぶつかる、泥臭い仕事だと分かりました。

同時に、『メディアの生き残り方』についても現場からの生々しい声が聞けます。特に新聞の場合『購読者』は右肩下がりです。これからの時代、生き残っていけるのかという観点からもマイナスイメージを持つ人も多いと思います。しかし、ネットで見るニュースの多くは新聞社やテレビ局が発表しているものがほとんどです。そうした意味では『読者数』はむしろ増えているのかもしれません。昔も今も、私たちの生活とマスメディアは密接な関係にあるのです。

表面的なイメージではなく、より深いところで『マスコミ業界』を知ることが出来る授業は他にありません。マスコミ嫌いの人こそ、ぜひ受講してみてください。


情報ができる過程を学ぶ

宮崎日日新聞
川原 智美さん(人文学科 2017年卒)

ひとつのニュースを複数の記事で読み比べたことはありますか?新聞、テレビ、ラジオやネットから得る情報は、誰かが取材して言葉にしたものです。視点が違えば、伝えられる中身に大きな差が生まれます。 

マスコミ論演習では、高校野球の観客席や模擬記者会見など、さまざまな現場で取材、記事作成を体験します。同じものを取材しても、受講生によって全く異なる内容の記事ができたことに驚きを覚えました。

私たちが普段何気なく目にするニュースも同じではないでしょうか。情報が次々と入ってくる時代ですが、ひとつのものをうのみにするのではなく複数のものを吟味してこそ事実が見えてくると感じています。 

いつも見ているニュースがどのように作られるかを知ることは、情報が氾濫する今の時代に欠かせないことだと思います。マスコミ論・マスコミ論演習では、各報道機関に足を踏み入れて確かめることができます。私はマスコミ業界への憧れから受講を希望しましたが、興味がない人こそ受講して、情報が生まれる過程を知ってほしいと思います。


さらにマスコミ業界が憧れに

NBC長崎放送ラジオ局レポーター
宮田 侑季さん(人文学科 2016年卒)

マスコミ論の授業を担当する方々が、とにかく魅力的です。私のマスコミ業界への憧れはマスコミ論Ⅰ、Ⅱを通して、さらに増すばかりでした。

私は高校時代から人前で話す仕事を志してきました。そのため、「マスコミの現場で働く人の生の声を聞いてみたい」という夢が一気に叶うマスコミ論の授業は楽しくて仕方ありませんでした。 

特に、直接質問できる時間を楽しみにしていました。講義と実習どちらも質問できる時間が十分にあり、これはチャンスだと様々な質問をぶつけました。どの先生方も真摯に向き合ってくださりました。時には唸りながら考え、答えてくださりました。マスコミの仕事の醍醐味や仕事に対する熱い思いを聞いて、そのまま就職活動の志望動機に活かしました。 

現在の仕事で迷ったときも、ファイリングした授業メモを見返しています。憧れの先生方のことばを思い出して、仕事の活力にしています。


身に付いたメディア・リテラシー

鹿児島銀行
室屋 健介さん(人文学科 2016年卒)

マスコミ論を通じて、テレビ、新聞、通信社、ラジオ、出版社等、様々なメディア人から講義を受けるのみならず、実際に取材を通じて新聞記事を書いては、添削をしていただいたりしました。連載記事の一部を書く模擬体験もしました。 

記事を作る側になって気づいたのが、1つの記事を作ることの難しさ。「こんな記事にしよう」と思い予め道筋を考えて取材をした時に、非常に多くの意見があり、それらの意見をどうまとめるのか、これが最も骨の折れた作業でした。問題意識を持ち、「これを伝えたい」という主観的な動機から始まるものを、どのようにして客観的な立場に立った「真実を伝えていく」のか。 

今日においても、一方的な視点からしか報道しないものが少なからず、見受けられる気がします。マスコミ論にて「真実を伝える」難しさを学べたからこそ、報道を批判的に見る力、メディア・リテラシーが身についたのではないか、と感じています。 

たくさんの情報で氾濫している今日だからこそ、今後マスコミ企業に進みたいと考えている人のみならず、多くの学生に受けてもらいたい講義です。


情報発信の、その裏側を体験

日立システムズ・SE
前田 佳穂さん(人文学科 2016年卒)

マスコミ論の講義はどれも思い出深いものですが、私が一番記憶に残っているのは、実際の記者会見を模した会見を聴き、一から記事を作った経験です。
 
どうすれば限られた紙面で読者にわかりやすく伝わるのか。数ある情報の伝えるべき優先順位は間違えていないか。内容をより的確に表現する見出しが他にあるのではないか。普段気にしたこともないことが一気に気になりだし、全く思うように記事が書けませんでした。私はそのとき初めて、私達が毎日目にするニュースが、誰かの手によって同じように考えられながら発信されていることを感じたのです。 

この経験以降私は新聞やテレビニュースに親近感を持つようになりましたが、同時にメディアは万能ではないという考えも持つようになりました。同じ人間が作っている以上、報道に完璧は難しい。だからこそ、ただ情報を受信するだけでなく、その情報からさらに自分で考えることが大切だと、マスコミ論を取った今では思います。 

マスコミに興味があるないに関わらず、情報社会に生きる私たちとメディアは切っても切れない関係です。マスコミ論はそんな私達に、マスコミとは、ジャーナリズムとは、と考えるきっかけを与えてくれる講義です。情報の受信も発信も、実際に体験してみなければわからないことだらけです。ぜひみなさんもこの機会にマスコミ論を受講して、報道を、マスメディアを体験してみてください。次の日からのニュースが、今までと違って見えてくると思います。


世の中を見る目養って

日本生命
佐藤 智春さん(人文学科 2015年卒)

高校野球をみるとき誰の目線で見ていますか?球児、球児の両親、高校関係者、OB、地域の人、たくさんの思いがそこにはあります。敵、味方という視野を広げて様々な人の立場でみてみると、高校野球の感動をより味わえるでしょう。 

事件でも同じです。殺人事件が起きた時、多くの人は被害者の立場ばかりにたってしまいがちです。または、マスコミの報道を鵜呑みにしてしまう。事件には加害者やその親、警察等たくさんの人が関わっています。加害者の境遇、警察の捜査方法、被害者と加害者の関係まで関心を払うと、事件がまた違ってみえるでしょう。 

マスコミ論では多くの人の立場にたつ機会があります。結果、世の中の喜怒哀楽をもっと知れたり、社会の矛盾に気付いて考えられたりするようになります。 

伝える側の視点で世の中をみることもマスコミ論の大きなテーマです。様々な人の目線で世の中の事を伝えるのがマスコミの仕事ですが、それには難しさもあります。それを知って情報を疑う大切さを学んだり、どうしたらその問題を解決できるのか考えてみませんか? 

マスコミ論はあなたの生活をきっとより豊かにするでしょう。 マスコミに就職したい人はもちろん、そうでない人もぜひ受講してみてください。


他学部からも積極的に

南日本新聞
清水 優紀さん(教育学部・国際理解教育専修 2015年卒)

マスコミ志望だった私は、教育学部から他学部受講生として申請し、マスコミ論を受講しました。履修の都合上、講義形式のⅠのみの受講でしたが、報道の第一線で働く方の思いに胸が熱くなったり、クリエイティブなTV番組ディレクターの方の話にわくわくしたりと、とにかく刺激的な90分間でした。 

現場の方々が日々何を考え、何を目指して仕事に取り組んでいるか。テレビ、新聞、通信社から出版社まで、幅広い業界の仕事が分かるだけではなく、当事者の“生の声”が大学で聞ける、こんな貴重な機会は他にありません。学んだことはマスコミ就活にも大変役立ちました。法文学部生のみなさんはもちろん、他学部生の方も積極的に飛び込んでみてください。


人それぞれに、それぞれの視点

専門学校生 
日高 紗和さん(人文学科 2015年卒)

マスコミ論Ⅱの授業でとくに印象に残っている授業があります。高校野球の試合の球場に足を運び、受講生それぞれが観客席で取材をし、記事を作成するというものでした。面白いと感じたのは、同じ球場で取材をしていたのにも関わらず誰一人として同じ記事を書かず、というよりも全く異なった内容の記事が出来上がったことです。

普段自分が目にするニュースも、同じように見えても切り取り方が違うということをその体験から学ぶことができました。だからこそ、様々な情報を比較し、その情報から自分で考えることが必要です。私は現在、全く違った分野の勉強をしていますが、このマスコミ論から得た視点は常に持っていたいと感じています。 

マスコミに関わる様々な立場の人から声を聞けることや、実際に現場を見ることで、自分の視野を広げることができると思います。マスコミに興味がない人でもぜひ受けてみてほしい講義です。


間近に見て体験して、考える

BTVケーブルテレビ制作部
山田 桃子さん(人文学科 2015年卒)

マスコミ論は、入学当初から興味のある授業でした。単純に面白そうだと思って受講の希望をしたのですが、実際はただ面白いだけではなくたくさんのことを考えるきっかけになりました。
 
特にわたしが印象に残っているのはマスコミ論Ⅱの授業です。深夜に新聞社を見学したり、高校野球の中継を見学して実際に自分のことばで記事を作ってみたり…。実際に動いて間近で見て体験することで、わたしたちにとってマスコミがどういったものなのかよく考えることができました。 

今わたしはケーブルテレビ局で仕事をしていますが、マスコミ論の授業は決してマスコミで働きたい人のためだけのものではありません。この時代に切っても切れないマスコミというものを学ぶことは、自分の物事への考え方をもう一度見直すことにもなります。みなさんにこの授業を受講してもらい、たくさんのことを学び考えていただければと思います。


社会を見る貴重な機会

鹿児島医療生活協同組合病院事務
下小鶴 大樹さん(人文学科 2013年卒)

マスコミ講座には、実際の仕事の現場に触れることを通して学ぶことができるという、他の講座には無い大きな特長があります。この特長に惹かれ、私は毎回とても楽しみに講座を受講していました。大きく分けて2部構成になっているマスコミ講座。「Ⅰ」ではマスコミの現場で何が起こっているのか、舞台裏まで含めて講義形式で知ることができます。「Ⅱ」では、実際に現場に赴くだけでなく、取材や新聞記事執筆などを通して、社会に出て働くイメージを「確実に」掴むことができます。私は卒業後、実際にマスコミ関係に進んだわけではありませんが、マスコミ講座での体験は確実に社会に出る上でのとても良い指標になりました。マスコミに興味がある、憧れがある人にはもちろんおすすめの講座ですが、たとえそうでない人にとっても、社会を自らの目を通して知ることができる貴重な機会であることは間違いありません。


マスコミ論を受講して

NHK鹿児島 放送部制作スタッフ
鶴田 万結さん(人文学科 2013年卒)

夢だった新聞記者。地方紙で働きたかった私は、新聞記者の生の声を聞きたい、とマスコミ論を受講しました。マスコミ論は、「新聞」という媒体にこだわっていた私の視野を広げてくれました。全国紙や地方紙の社会部や文化部の記者など新聞からはもちろん、テレビからもアナウンサーやカメラマンなど幅広いジャンルの方の話を聞くことができました。『いま』何が起きているかを察知し、『いま』聞き出せる情報を聞き、『いま』切り取れる姿を映像や写真で切り取り、取材対象者に向き合う姿勢は、テレビも新聞も同じだと、あらためて教えてもらえた講義でした。

2度新聞社の受験に失敗し、卒業後の5月から、テレビ局で番組制作をすることになりました。企画、構成から、撮影、編集までを担当しています。当初、夢を捨てきれないまま就職を決めましたが、紙だからこそできる取材や、映像だからこそ表現できる表情があることを感じられるようになってきました。

マスコミと一口に言っても、中身はさまざま。マスコミ論を通し、自分の好きなこと、得意なことを知るきっかけを与えてもらいました。


「仕事」に真剣に向き合う

東映株式会社
山尾 海彦さん(人文学科 2012年卒)

マスコミ論はおすすめの授業です。テレビ局や新聞社などマスコミの現場で働く方々の声を直に聞くことができ、実際に「マスコミで働く」ということを具体的なイメージを伴って知ることが出来ます。また取材学習として自分たちの足を使ってマスコミの仕事を疑似体験することが出来るので、この仕事の楽しいところ、苦しいところを自身の体験を持って知れるのは後々大きな財産になると思います。マスコミ志望の人はもちろん、それ以外の皆さんにも自分の興味を広げ、「仕事」というものに真剣に向き合う良い機会になると思うので、是非受講してみてください。


舞台裏を見ているよう

長崎放送
染矢 すみれさん(人文学科 2012年卒)

毎回の授業は、まるで舞台裏を見ているかのようでした。

実際に働く方の口からマスコミの現状を聞ける、実際に自分の目で現場を見られる、それが「マスコミ論」の魅力だと思います。特に取材学習での経験は、マスコミへの就職を目指していた私にとって、大変大きな収穫となりました。

「マスコミ論」を受講すれば、視聴者・読者という立場を超えて、マスコミと向き合えると思います。普段は見えないところで、たくさんの方々が関わり、わが子のように情報を出しているという現実を、ぜひその目で見てみてください!


自分の成長や就活に力

宮崎日日新聞
野村 有未さん(人文学科 2012年卒)

「記者になりたい」。短大生のときにそう思った私は、この授業を楽しみに鹿児島大学に編入をしてきた。

実際に受ける中では、記者の仕事や本音、現実などを知り、憧れだった職業の様々な面を学ぶことが出来た。同時に、「自分はなぜマスコミを目指しているのだろう」とより深く自分と向き合い、考えさせられた。実際にアポを取って取材をする過程の中では大変なこともあったが、そのことが自分自身の成長や就職活動において大きな力になったと思う。

私は、宮崎日日新聞で取材者として第一歩を始めることになった。これから、マスコミ論で身につけたことを現場の中でも生かしていきたい。


「身をもって体験」が特徴

読売新聞
百瀬 翔一郎さん(法政策学科 2012年卒)

ある時は深夜の新聞社で、輪転機が回る瞬間を見学し、まだ温かいできたての新聞を受け取る。またある時は夏の暑い日差しに照らされながら、野球場のスタンドを駆け巡って取材をする。

この授業は身をもって体験できる機会が多いことが特徴です。普通の講義と違い、教室に座っているばかりでなく、実際に行ってみる、見てみる、やってみることができます。

マスコミについて関心・理解を深めることが出来る良い機会になりました。マスコミに興味がある人にも、そうでない人にもお勧めの授業です。


刺激的で楽しい授業

KKB鹿児島放送・アナウンサー
山下 智子さん(人文学科 2011年卒)

マスコミ論は実際に現場の第一線で働いている方の話を聞いたり、その方の指導のもと仕事を体験できたりと、マスコミで働くことをイメージ出来る授業です。

私は大学卒業後、一般企業に就職しました。転職してまでもマスコミで働きたいと思ったのは、この授業で仕事を体験して働くことをイメージ出来たからこそかもしれません。踏み出す一つのきっかけになりました!きっとマスコミ業界を目指す皆さんの就職活動を後押しし、考える機会になると思います。

またマスコミ業界を目指してなくとも、こんなに刺激的で楽しい授業はありません♪マスコミ業界の裏側を知ったり、普段踏み込むことが出来ない場所に入れたり…マスコミ論ⅠからⅡへ授業が進むと教室を飛び出して動き回ります!眠くなる暇がありませんよ!!(笑)テレビや新聞の見方も変わるかもしれません。是非検討してみてください。


「書き手次第で変幻自在に姿が変わる」

南日本新聞
福盛 三南美さん(人文学科 2011年卒)

マスコミ論は毎回楽しみな授業だった。午後8時から始まった新聞社見学や、リアルタイムでの高校野球取材実習、ニュース報道に携わる人びとの思いを知る講義・・・。

とりわけ印象深いのは、記事添削指導だ。自らネタを選び、取材を重ね、メールでの個別添削指導は10回に及んだ。相手に会って話を聞き、質問をぶつける。読み手の視点に立ち、表現の一つひとつに気を配る。新聞記事は、書き手の努力次第で変幻自在に姿を変えることを実感した。

この講義を通じて、一見華やかに見えるメディアの現実を知り、その仕事を体験してほしい。


「ナマの声聞けるのが醍醐味」

テレビ熊本アナウンサー
寺田 菜々海さん(人文学科 2011年卒)

マスコミ論Ⅰ~Ⅲの醍醐味は、何と言っても、実際にマスコミで働く方々のナマの声を聞くことが出来ることです。その苦労と喜びを肌で感じるうち、「マスコミの仕事は、人々への影響力が大きいので責任は重いが、だからこそ勇気や希望も多く与えることが出来る」ということに気づきました。私は、テレビ熊本のアナウンサー職に内定をもらいましたが、それはこの授業を通じて「人々に『前向きに生きる勇気』を与えられるような働きをしたい」という明確な目標を見つけることができたからだと思います。この授業は、マスコミを志望する人も、そうでない人も、自分の考えに大きな影響を与え得る貴重な機会になることは間違いないと思います!


「学問と実学のバランス」が魅力

毎日新聞
山下 智恵さん(法政策学科 2011年卒)

学問と実学、そのバランスが「マスコミ論」の魅力だ。新聞記事や書籍をもとに、事件報道や裁判員裁判報道の問題点を論じるとともに、実際のマスコミの現状や諸問題への対策を報道の現場にいる方からレクチャーを受ける。卓上の倫理だけで批判するのではなく、実際の現場の現状を加味しながら考えていけるのは地域マスコミと提携した「マスコミ論」ならではだと思う。

2011年からは、毎日新聞で働くことになった。この講義で学んだマスコミの役割・問題点、またその解決法の模索は、今後働いていく上でも大きな指標となっていくと思う。


「学んだこと実感する毎日」

朝日新聞
福宮 智代さん(人文学科 2010年卒)

私はマスコミ論のⅠとⅡを受講しました。Ⅰでは各社のマスコミ関係者の方がテーマを持って話され、今のマスコミが抱えている課題などを確認することができて、マスコミを目指す上でとても役に立ちました。Ⅱでは実際に取材から記事を書くまでを体験し、その難しさを実感して、自分のマスコミへの気持ちを見直し、新たにすることができました。また、マスコミ論の受講を通じて同じようにマスコミを目指す仲間ができ、就職対策も一緒にすることで大きな励みになりました。

今はマスコミ論で学んだことを、実感する毎日です。マスコミ論の授業は、マスコミの仕事を知るには絶好の機会だと思います。


何より刺激だった「志布志事件」 

毎日新聞
片平 知宏さん(法政策学科 2010年卒)

マスコミの仕事がどんな内容なのか、身近に学ぶ機会を作れたのが良かったです。イメージが先行しがちなマスコミの仕事が、講義や打ち上げでどういった苦労があるのか実情を知ることができて、試験勉強や面接、そして入社してから役に立ったと思います。また、マスコミ就職を目指す仲間と知り合え、一緒に勉強会を開くなどモチベーションを上げるのにも良かったと感じています。受講した時期が重なっていたため、「志布志事件」という特ダネを取材された記者からお話が聞けたことは新聞記者を目指す上で何よりの刺激になりました。


「マスコミで働きたい人、ぜひ受講を」

南日本新聞
桐野 秀吾さん(人文学科 2007年卒)

2007年3月に法文学部を卒業しました。当時、マスコミ論は開講されたばかりで、実践的な学習の場はほとんどなく、座学が中心でした。新聞社や放送局で務める人の話を聞けたことは、卒業後に新聞記者として働く中で役にたっていると感じます。現場に出れば基本的には1人で取材にあたるため、講義で聞いた先輩たちの経験を自分の状況にあてはめて考えることができるためです。将来、マスコミ業界ではたらきたいと思っている人は、積極的に受講してみてください。