東京の広告代理店に勤務する坂元 美玲さん

卒業生
2024.9.3

大学時代に学んだことや失敗

大学時代に学んだことは、とにかく行動して失敗することの重要性です。学生時代を振り返ってみると、いろいろなことに挑戦できた大学生活だったと感じています。コロナの影響で実施は叶いませんでしたが、海外ボランティアへの参加を志したり、所属する酒井ゼミのインスタグラムをゼミ生と立ち上げたり、子ども食堂に参加させていただいたり、卒論執筆の際にはいろいろな企業の方にアポをとってお話を伺いに行ったりと、とにかく何でもやってみることを大事にしていました。

他にも、大学3年生の終わりに1年間休学し、大崎町にある「合作株式会社」というところで約1年間のインターンシップに挑戦させていただきました。地域と生産者を結ぶイベント企画の立案から実施まで携わっていたのですが、自分の言動で関係者の方を不快な思いにさせてしまい、自分の甘さを知る大きな失敗も経験しました。当時失敗を通じて感じた不安や落ち込んだ感情は、今でも鮮明に覚えています(笑)。しかし、今となってはその失敗があったからこそ、自分に関わる方への感謝や尊重を忘れずに接しようという意識を持てていると感じています。

現在のお仕事

2023年春に上京し、現在はWeb系の広告代理店で働いています。プランナーとして、「人の心を動かせる広告作り」を目指して日々奮闘しています。在学中に学んだ「他者の視点に立って物事を考える」という意識は、今の仕事に非常に役に立っていると感じています。広告作りには、広告を見てくれるひとりをいかに想像できるか、が重要です。そのため、自分とは年齢も性別も置かれた状況も異なる人の潜在的な気持ちや苦労を知る努力をしています。また、ゼミを通して学んだ「多様性」や「固定概念にとらわれない」ことの大切さを、社会人になった今も仕事に活かせていると感じています。

今後の展望

社会問題に関わる広告制作に携わりたいと考えています。わたしは、卒業論文にて鹿児島県の男女平等参画社会について研究しました。そこで、性別のせいで選択肢の限られた暮らしを強いられている人や、つらい思いを抱えている人がいることを学びました。そのため、男なんだから、女なんだから、と性別で行動や言動を制限されず、すべての人が生き生きと暮らせる社会の実現に、自分自身が寄与できたらと考えています。広告の発信力は、人々の考え方や意識を変えられる力を持っていると考えます。すべての人が自由に暮らせる未来に近づけるような働きかけができたらいいな、と思っています。

現役生に一言

振り返って思うことは、もっといろいろなことに挑戦すればよかった、ということです。冒頭、いろいろなことに挑戦してきたと思う、と書かせていただきましたが全然足りてないです(笑)。当たり前ですが、社会人(会社員)になると自由な時間が大幅に減ります。そのため、やりたいと思ったことを実施するハードルが格段に上がります。ですので、いま大学生の皆さんは時間という財産を持っていることを認識して、精いっぱいやりたいことを突き詰めてほしいなと思います!大学生活、楽しんでください!