大分県宇佐市役所に勤務する田中優成さん

卒業生
2022.6.21

Q お名前を教えてください。

田中優成です。2020年度に法経社会学科を卒業しました。

Q 現在のご職業は何ですか。

私は大分県の宇佐市役所に勤務しています。入庁後福祉課に配属され、主に窓口業務を担当しています。2年目の今年からある会議の主担当になり、話し合いの場を円滑にまわすためのファシリテーションの技術や傾聴、大量に収集したデータを整理・分析し新しいアイデアを得るKJ法など、大学で学んだことを活かしながら頑張っています。

Q 在学中は何をしましたか。

大学時代は地域社会コースの酒井研究室に所属していました。ゼミでは地域の方と協力してイベントを企画・実施したり、ファシリテーション技術を学んだりしました。インタビュー等で質問する際にその聞き方によって引き出される解が変わることを踏まえたうえで、多様な質問の仕方を学んだことがすごく印象に残っています。これは卒業研究でのインタビュー調査や現在の仕事でも役立っています。
また、ゼミには多くの留学生が在籍していたため、3年時にはインドネシアの留学生のチューターを務めたこともありました。最初は不安で仕方ありませんでしたが、留学生にとっては初めての日本で不安も多いだろうと考え、できるだけ寄り添うようなサポートを心掛けました。そのおかげで今でも連絡を取る関係を築くことができ、海外の友人が増えました。

ゼミ以外でもあれこれ取り組みました。2年時には共通科目で開講されていた「南米における進取の気風研修計画」(通称ブラジル研修)に参加しました。ブラジルは、サンパウロやアマゾナス州マナウスなどを見てまわりました。アマゾン川流域を実際にボートで散策したときには動植物の多様さを感じました。また、協定校のアマゾナス連邦大学で日本語を学ぶ大学生との交流等も通して新たな挑戦に対して抵抗がなくなり、その後の大学生活に影響を与えました。

3年時には、専門科目で開講されていた授業「アクティブゼミ」に参加しました。人文学科の菅野先生の指導の下、出版社の方々、鹿児島市役所の職員と協力して学生一人一人が、雑誌のページを担当し記事を書くというものでした。私はその時ちょうどゼミで多文化共生の防災避難訓練の企画を担当していたので、その記事を書くことにしました。物事の提案や企画はほとんど未経験だったので、これも良い経験になったと思います。最初提案するときは酒井先生や出版社の方から厳しいご指導をいただきました。そこから何度も修正を重ねて企画が通った時は非常に嬉しかったです。そこから企画を実行する際にも試行錯誤してどうにかやり遂げることができました。

とはいえ、私は成功よりもむしろ失敗の方が多い大学時代だったと思っています。ゼミでの失敗や、就職活動など多くの失敗をしたうえで今の私があると思っています。
例えば、研修の発表会の際には発表資料が全くまとまっておらず、制限時間の倍以上の時間をかけて他の発表者に迷惑をかけてしまったり、卒業論文の執筆調査が不十分で中途半端に終わったりなど数え切れません。その失敗があるからこそ、今の自分はそこからの立ち直り方やその失敗から学ぶことを習得できていると感じています。このようにさまざまなことに果敢に挑戦できたこと、そしてその失敗から学べたことが大学でのかけがえのない経験になりました。学生という立場だからこそ、できたことがあると私は思います。大学でたくさん挑戦し、そしてたくさん失敗すれば、自分が気づかぬうちに成長できます。たくさん挑戦し失敗してください!!!!

Q 現役生にメッセージをお願いします。

大学生の今だからこそたくさんいろんなことに挑戦してみてください!そして!たくさん失敗してください!そうすれば、成長できると思います!!!!!!!大学生活楽しんでください!!!!