株式会社八雲を立ち上げ活躍する日高弘喜さん

在校生
2022.2.3

自己紹介

1998年寅年生まれ。法政策学科(現:法経社会学科法学コース)憲法ゼミ所属。株式会社八雲代表。2019年に休学し、学生団体「かごCan」を立ち上げ学生向けキャリアイベントを運営。同時期に合同会社「YOUTH SENSE」に所属し、鹿児島の企業と学生を繋ぐ事業「YOUTH LIVE」を立ち上げる。学生団体を卒業後、1年間鹿児島の企業で新規事業立ち上げのインターンを行う。2020年10月株式会社八雲を立ち上げ、オンライン合同説明会などの運営を行っている。


現在取り組んでいることを教えてください。

株式会社八雲の代表として、フレグランスブランド「アメズ」の立ち上げや鹿児島の企業と学生を繋げるオンライン合同説明会を運営しています。

起業は元々意識していたのですか?

元々は「公務員になろう」と漠然と考えていて。公務員講座で「世界中に仕事で行った」という講師の話を聞いて、自分はこの人みたいに自由に生きれるのだろうかと不安を感じました。人生楽しむためにあるのに、自分の性格で公務員は楽しめるのかなって。昔からやってみたいと思った事に対してはすぐに行動するタイプだったので、その日に親に電話して公務員講座は辞める旨を伝えました。だいぶ驚かれましたが笑。その時点では起業家になろうなんて考えはなくて、公務員にならないならインターン行かなきゃくらいの気持ちでした。実際に起業を意識したのはインターンに参加した事がきっかけです。

どんなインターンだったのでしょうか?

参加したインターンが特殊な内容で、全国から16名が選抜されて社長10名くらいと10日間過ごすというインターンでした。僕の知人が参加予定だったのですが、留学で参加できなくなって、代理でたまたま参加できました。そこに集まる学生はみんな自分の信念をもって、様々な行動を起こしている人ばかりで。学生団体を立ち上げ作ったり、実際に起業していたり、鹿児島では会ったことのないタイプの人ばかりでした。それに比べて「自分には何もないな」とショックを受けましたね。自分は何者で、何をしていくんだろうみたいな。そんな時に、一緒に過ごしていた社長さんたちが輝いて見えて。自分の信念を元に事業を作って、そのために他者を巻き込んでいる。そんな姿に憧れて、起業という選択肢が僕の人生に入りました。

実際に起業したきっかけはなんなのでしょう?

インターンから帰ってきて、とにかくいろんな経験をしないといけないと思い学生団体に入りました。知り合いの方が学生団体を作ろうって言ってくれたので、同時に自分でも学生団体を立ち上げました。この時期は右も左もわからず、とにかく行動していましたね。学生団体をやっていくうちに鹿児島の企業さんとの繋がりができて、今なら起業しても何とか生きれるんじゃないかと思ったタイミングで起業しました。ただ、起業したきっかけは何も前向きなものではなかったです。学生団体を卒業したタイミングで1年間鹿児島の企業で新規事業立ち上げを行ったのですが、自分がまったく社会適合者じゃないと気が付いたんです。だからある意味、起業は僕にとって「逃げ」と「自己肯定の獲得」でした。

起業後はどうでしたか?

立ち上げ後は、鹿児島の企業と学生を繋ぐオンライン合同説明会を運営していました。鹿児島に面白い就活イベントがなかったので、作れたらいいなと。ただ、新型コロナが流行ったことで地方でも都会のおもしろい就活イベントに参加できる機会が増えたので、自分たちが就活イベントをする必要性が下がってきていることも感じていました。そんな時に今までの人生を振り返ると「香り」に影響を受けてきたことに気が付いて。恋愛も香りって大きな影響を持っていたし、何か辛いことがあった時も香りでリラックスしたり。その時から「香り」を使って人の生活を豊かにできたらいいなと考えるようになりました。そこから香りについて色々調べて、「お香」を作ろう!!ってなりました。

今後の展望を教えてください。

今後は「アメズ」をロクシタンみたいな世界中で人々に使われるフレグランスブランドにしていきたいと考えています。そのために、まずは国内で「お香」を使う人口を増やす必要があります。現在は無駄になっていた物を使ってお香を作れないか研究開発をしています。間伐材やジュースの絞りカスなどを用いてお香を作れたらなと。ただ、それだけだとお香を使う人は増えない気がしているので、東京にお香のセレクトショップを出そうかななんて想像もしてます笑。

最後に一言

何か変わりたいなと思ってる人は、大きくなくていいので小さな一歩を踏み出してみてください。今まで行ったことない図書館や、興味のあったお店に行ってみるみたいな。そんな小さな変化がやがて自分の人生を大きく変えるかもしれません。皆様の人生がより豊かになることをお祈りしております。