在学中に留学やインターンに取り組んだ近藤雄介さん

在校生
2022.1.24

自己紹介

法経社会学科経済コース林田ゼミ所属の4年生。2019年に鹿児島県清華大学留学支援奨学金奨学生として中国の清華大学に留学。帰国後、一年間の休学を行い東京へ上京。2社でインターンを行う。大学復帰後は、友人が起業した株式会社八雲に関わり、フレグランスブランド“Ame‘s”の立ち上げに従事。卒業後は、中国の消費者向けに中国国内の越境ECやSNS等のサービスを提供する中国webマーケティング専門の企業に入社予定。


Q.入学当初はどう過ごしていたのですか?

A.入学当初は、「将来は東京で活躍したいなぁ」とぼんやり考えていたものの、具体的な理想像とかやりたいことが見つからず、サークル・部活・居酒屋バイトに明け暮れた日々を過ごしていました。もちろん、居酒屋バイトで接客を通してマナーを学んだり、自分の周りにはいない多様な人たちと関わりを持ったり、部活で自分で立てた目標に向かって練習に取り組んだ日々は今でも大切な財産です。ですが、心のどこかで「今の大学生活で将来の理想に近づけるのか?」と焦っていました。

Q.自分を変えるきっかけは何ですか?

A.私の場合は、2つの「出会い」が大きなきっかけになりました。1つ目は、東京で地方学生の就活支援事業をしている会社との「出会い」です。たまたま大学でセミナーを開催していたので参加しました。これをきっかけに2年生から就活を通して自分のキャリアについて真剣に考え始めました。ただ、当時はあまりに視野が狭くて、キャリアについて考えても全くイメージが持てませんでした。視野を広げたいと思っていたときに、2つ目の出会いである「アクティブゼミ」に影響を受けました。「留学生と出水市のインバウンド向けPR動画を作ろう!」という講義だったのですが、ここで多くの留学生と出会い、「世界の広さを知ってから人生の選択をしたい」と好奇心が高まって留学を決意しました。「奨学金で行ける、留学生が多い、留学先で出会える人たちのレベルが高い」という条件で留学先を探した結果、清華大学が1番マッチしていたので中国への渡航を決意しました。

●アクティブゼミ
授業「アクティブ・ゼミ」の学生が出水市の地域活性化に向けた調査を実施
【ご案内】「アクティブ・ゼミ」の成果報告会@出水市

Q.中国留学はどうでしたか?

A.正直、人生で1番楽しい時間でした。急速な経済発展を遂げる中国でそこで暮らす人・街の熱気や最新技術を肌で触れることができ、世界中から集まる留学生との議論を通して自分の価値観を広げることができました。自分の持つ既存の価値観が破壊され、圧倒的に視野が広がっていくプロセスを楽しんでいました。

Q.なぜ帰国後はインターンをしたのですか?

A.実は、2019年4月に留学が決定してからもずっと就活をしていました。しかし、海外の同級生と話していくうちに、新卒一括採用で配属も運任せな日本と異なり、海外では長期インターンで専門性を高めた後に就職するのがスタンダードだと知りました。実際に働いて自分の得意・不得意を知ってから仕事を探すのは合理的ですし、何より自分の人生は自分で選択していきたい。そんな思いから、長期インターンを決定しました。

Q.インターンはどうでしたか?

A.2社のインターンで営業とマーケティングを経験しました。インターンの1番の財産は、「圧倒的に1番」という人に出会えたことです。1社目は、今も成長を続け注目されている観光系のITベンチャーでした。コロナ禍で苦しい時期を乗り越えた社長の仕事への姿勢や人間力、そしてみんなで大きな結果を残すリーダーシップには多大な影響を受けました。2社目は、同じ年代の学生起業家が起業した会社でした。社員は全員学生でこれまで出会った大学生の中でも圧倒的に優秀な学生が集まっていました。特に、社長の能力や努力の量と質、勝負に勝てる人間の思考を間近に見ながら仕事ができたのは本当に大きな財産です。清華大学での留学も含め、「視座」や「当たり前の基準」が1年生の頃と比べ物にならないほど高まったと思います。新卒入社をする前に、様々な会社に入って働けるのは、大学生の特権です。とてもオススメです。

Q.今後は?

A.卒業したら、日本企業の中国進出を支援する企業で働きます。日本人がマイノリティの環境の中で、どんな人たちと働けるのかとても楽しみです。就活では、「中国で働けること」「新規事業立ち上げができること」「会社の哲学・雰囲気に共感できること」で会社を探していました。大学時代の様々な経験を通して、0から価値を作る楽しさを知り、会社の信念にどれだけ共感できるかが仕事を通して幸福度を上げるために重要だと分かったからです。内定先の代表が言っていたのですが、新卒入社のメリットは「失敗が許されること」らしいです。思いっきりチャレンジしたいと思います!!

Q.メッセージをお願いします。

A.自分の大学生活を振り返ると、その時々で1番やりたいことを選択して、一生懸命取り組んだ結果の積み重ねだと感じています。その選択を間違えたり、全然結果が出なかったりして遠回りすることもたくさんありましたが(笑)その選択肢を探す上で、法文学部は他の学部に比べて恵まれている学部だなぁと感じています。幅広い学問に触れることができるので好奇心の種を育むことができるし、他の学部に比べて時間に余白があるので自分で興味の幅をどんどん広げることができます。大学を卒業する頃の理想の姿から逆算して、後悔しないように、最高の学生生活を過ごしてください!!