グラフィックレコーダーとして活躍する関美穂子さん
関美穂子さんは2012年3月に法文学部人文学科(文化人類学研究室)を卒業後、旅行代理店や地域おこし協力隊等を経て、フリーランスのグラフィックレコーダーとして活動中。
最近では『描いて場をつくるグラフィック・レコーディング』(2021、学芸出版)の「キャリア対話」を共著で執筆しました。
関さんの活動の詳細は「アラワス」をご覧ください。
学生時代特に印象的だったのは卒業論文の執筆。ある事象の観察を通して、その背景や構造、意味を捉えて言語化する姿勢やフィールドワークの方法論、その行為の価値について学んだそうです。
また、共通教育の授業「鹿児島学」では、通訳案内士の仕事を知ったことで、そこから社会人に混ざって講座を受けるようになり、観光への関心が湧き今につながっているとも話していました。
【法文学部生に対するメッセージ】
鹿児島大学は、同じキャンパスにいながら、多様な分野で専門家を目指す人と時を過ごせる総合大学です。法律や経済、農業や水産、宇宙や教育、医学、獣医学など、隣にいる人は、自分が触れたことのない世界の専門家の卵かもしれません。
そんな環境の中、同じ講義を受けていた他学部の人と仲良くなったり、サークルやアルバイト先でお互いの研究や興味関心について話し合えた大学時代の経験は、自分の世界を大きく広げてくれました。
また、社会人となって感じているのは「正解のない事象に向き合って問いを立て、答えを出す力」の必要性です。この力の基礎は、法文学部で身についたと感じています。
ビジネスや研究の現場では、日々新しい技術や発想が生まれています。
法文学部で学んだ私たちは、新しい技術や発想の価値や意味を俯瞰的に捉えて、多くに人に伝わるよう言語化できるはずです。現場の活動を後押しし、よりよい未来をつくっていけるはずです。
ぜひ、総合大学の中の文系で学ぶ自分にできることはなんだろうと意識し、他学部生との交流を深め、自分の世界を広げてください。