島根県海士町で修行中の清瀬りほさん

卒業生
2021.9.27

清瀬りほさんは、鹿児島県徳之島生まれ徳之島育ち。
2017年徳之島高校卒業後、鹿児島大学法文学部地域社会コースへ。2年次から3年次にかけて「徳之島みらい創りプロジェクト」に関わり、月に1回徳之島で住民との対話会に参加。その中で自らプロジェクトを立ち上げ、徳之島の中高生に対する事業を実施。
また、在学中に所属した酒井ゼミでは「鹿児島の多文化共生基礎調査」プロジェクトや、他の法文学部教員も参加した「楽しさ自給率向上ワークショップ」等にも参加。
2021年に大学内外での活動が認められ鹿児島大学稲盛賞を受賞

大学卒業後は、「ないものはない」をかかげ、魅力ある町おこしに取り組む島根県海士町の人づくり課に「大人の島留学生」として所属し、大人の島留学/島体験の事務局として勤務。島のまち・ひとづくりについて学んでいます。

□大学での学びで特に印象に残っていること
ゼミで読んだパウロ・フレイレ著『被抑圧者の教育学』の内容が特に印象に残っており、本書を通して、教育者だけで考えられた教育プログラムは学習者のことを勝手に想像したもので学習者のための教育にはなっていないことを感じたそうです。このことは清瀬さん自身の仕事や日常でも意識していて、自分が今考えていることややっていることは本当に地域や学習者のためになっているのかと振り返ることがあるそうです。この振り返りが周りを見ることに繋がり、地域の課題に自分がどのようにアプローチできるか客観的に考えられるようになっているとのこと。

在校生へのメッセージ
在学中にたくさんの地域や人を見てみてほしいなと思います。特に私は離島出身で大学進学で初めて島を出たので、今まで周りにいなかった人に出会ったり、課題解決のために頑張っている地域のことを知りました。そのことで、今までとは違う視点で地元を見て魅力や可能性を感じることができ、プロジェクトに参加したり地元の方と地域について話したりするようになりました。なので、ぜひたくさんの地域や人を見て、どんどん関わっていってください