卒業生の声
2023年度以前の「マスコミ論」・「マスコミ論演習」から

自分の夢・目標 再認識する講義

NHK鹿児島放送局キャスター
石塚 真由さん(人文学科2022年卒)

小学生のころからなりたいと思っていたアナウンサー。鹿児島県内のマスコミ業界で実際に働いている方が講師となる、このマスコミ論を入学前から楽しみにしていました。

マスコミ論で印象に残ったことは主に2つあります。1つは、インターネットが発達している現代だからこそ、テレビ、新聞、ネットは融合していくものであること。そして、時代に合わせて、大衆のニーズに沿ったコンテンツ制作に力を入れて発信していることです。

マスコミ論演習では実際に新聞社の方に自分が書いた文章を添削してもらったり、テレビ局やラジオ局のリアルな現場を見学したりしました。その際、マスコミという仕事は大きな責任感や緊張感が伴う仕事であることを改めて感じた一方で、自分たちで取材し、伝えている方々がとても生き生きとして見えました。そして自分も将来“伝える”という仕事をしていきたいと再認識する機会になりました。また、マスコミ論を受講する中で出会った先生や仲間たちの生の声や考え方なども大きな学びの一つになりました。

現在、私は鹿児島でキャスターとして働いています。働き始めて半年ですが、実際に講義で放送局を訪れて現場の雰囲気を知っていたからこそ、予想以上に大きなギャップを感じることなく働くことができています。そして、マスコミ論を受講して再認識した、“自分で取材して伝える”という目標に少しずつ近づいて行っているように感じ、充実した日々を送っています。

マスコミ志望の方に限らず、少しでも興味があれば、ぜひ一度マスコミ論を受講してみてください。​きっと素敵な先生や仲間、自分のしたいことなどの“出会い”があると思います。


多様な価値観が認められる講義

南日本新聞記者
野間 優希乃さん(人文学科2022年卒)

ウクライナ侵攻、元首相の銃撃事件など衝撃的なニュースが日々報道されています。テレビを持っていない、新聞を読まないという方も、Twitterなどで1度は映像を視聴したのではないでしょうか。人それぞれ、異なる意見が生まれたと思います。大学時代の私は、日本社会に対する考えがあっても、人に話すときは世の中が求める「正解」を言わなければならないと思い込んでいました。

そんな中、ニュースや社会問題に対して自分なりの意見を持ち、それを素直に伝えてよいと教えてくれたのがマスコミ論、マスコミ論演習でした。講義では、ドキュメンタリー作品の視聴や実際に起こった有名事件について学び、グループ内で意見交換をしました。どんな意見であっても否定されなかった経験が、物事について「なぜ?」と深掘りすることを癖づけ、「記者」を目指すきっかけとなりました。

そのほか、講義では記者の方々から実際の取材内容や当時の思い、葛藤を聞くことができました。直接質問できる機会もあり、現役記者との交流を通じて「記者である前に1人の人間なんだ」と印象が変わったことを今でも覚えています。

マスコミ論、マスコミ論演習を受講したからこそ、「記者」を職業の選択肢の一つとして身近に感じることができました。働き始めてまだ3カ月半ですが、日々生の現場で様々な人と仕事ができ、本当に充実しています。学部、専攻にとらわれず、興味を持った方にはぜひ受講していただきたいです。


記者の魅力を感じる講義

共同通信記者
永富 絢圭さん(法経社会学科2021年卒)

私はもともとマスコミ志望ではなく、将来は法律を扱い、弱い立場にいる人を守る仕事がしたいと思っていました。しかしマスコミ論を受講していろいろな新聞社やテレビ局で記者として働く方々の話を聞く中で、自分のよく知らなかった「記者」という仕事に興味を持つようになりました。 

講義では、災害現場や事件事故の現場で取材をしてきた多くの方のお話を聞きました。話を聞く中で記者という仕事は、誰かの一番近くで声を聞き、記事にすることで多くの人に伝えることができる魅力的な仕事だと感じるようになりました。そして自分のやりたいと思っていた弱い立場にいる人を守るということは記者という仕事でもできるのではないかと思い、マスコミへの就職を決めました。 

働いてまだ3ヶ月ほどですが、毎日違うニュースが起き、多くの人と出会い、自分の視点で文章を書くということが刺激的で、充実した日々を送っています。同時に、1本の記事を書くのに費やす時間と体力の多さにも驚いていますが、やりがいを感じます。

記者への入り口をくれたマスコミ論には本当に感謝しています。受講するか迷っている方には是非、受講してみてください。マスコミ志望でなくても、きっと自分の将来に繋がるなにかを学ぶことができると思います。応援しています。


ローカル報道の価値を肌で実感

朝日新聞記者  
堅島 敢太郞さん(法経社会学科2021年卒)

新聞記者を目指してきた私にとってマスコミ論は、新聞社やテレビ局など「ニュースの発信源」を何度も見学できる、夢のような時間でした。現場で働く方々の熱の入った講義は、就活本や就活サイトには載っていない貴重なお話ばかりで、毎回知的好奇心が満たされます。マスコミ論での学びが、私の夢に確信をもたらしてくれました。

皆さんもご承知の通り、ネットの普及でメディア業界は苦境に立たされています。残念ながら全国紙でも地方の取材網を再編する流れが加速化しているのが現状です。

だからこそ私はメディアを目指す方に(中央よりも)「地方」でマスコミについて学んでほしいと感じています。

どんな地方にも人々の生活があり、その生き様があり、警察や行政などの権力機関が存在します。私は鹿児島大学のマスコミ論を受講したことで、これらの取材に使命感を持って取り組んでおられる方々のお話を何度も聞くことができました。その結果、地方の話題を複数のメディアが多様な切り口で発信することや、権力機関を複数の視点で監視することの重要性を肌で感じることができました。

皆さんもぜひ、本土最南端・鹿児島のキャンパスでマスコミ論を学び、今後のメディアのあるべき姿や存在意義について考えてみてください!


人との出会いが刺激になる

NHKディレクター
宇野 志歩さん(人文学科2019年卒)

マスコミ論は、たくさんの出会いがあり刺激がもらえる授業です。毎回メディア関係の方から今の仕事やマスコミというものについて深い話が聞けます。もともとテレビ局志望だった私にとって、マスコミ論はとても刺激的で楽しいものでした。ここまで人との出会いを広げてくれる授業はないだろうと思うほど、たくさんの人に出会えてお話できたと感じます。その度に、様々な価値観に触れて、自分自身の体験や考えについて改めて考えるきっかけにもなり、漠然と描いていた夢が明確になっていきました。

また、学生というコミュニティの中だけではなかなか見ることのできない社会人の本気に出会えて、就活のためだけではない学生生活を、充実させるエネルギーにもなります。

マスコミ志望の方はもちろん、悶々とした学生生活を送っている人、何らかの刺激が欲しい人は是非受講してください!自分の視野が大きく広がると思います。


大学生活がおもしろくなるきっかけに

NHK記者
内匠 彩果さん(人文学科 2019年卒)

記者になりたいという目標から、私はマスコミ論を受講しました。ですが、回を重ねていくごとに、就職の役に立てばという気持ちではなく、毎週、純粋に講義を楽しんでいる自分がいました。

県内の様々なマスコミの方が講師となるこのマスコミ論ですが、多くの方が生き生きとした表情で仕事のことを語ってくれる姿が印象的でした。

最も記憶に残っているのは、高校野球の取材です。球場のスタンドで観客に話を聞き、応援の様子を新聞社の方のご指導の下、原稿に書きました。人の思いを自分の言葉で伝える楽しさを初めて実感した、かけがえのない経験でした。

将来メディア関係に就職を考えていない人も、マスコミ論を受講する中で、心を動かされる瞬間がきっとあると思います。私がそうだったように、講義で得た感動や気付きは、皆さんの大学生活を更におもしろくするきっかけになるかもしれません。


マスコミの裏側、マイナス面も勉強

RKB毎日放送記者
大家 稜也さん(法政策学科 2019年卒)

私は漠然とマスコミの仕事に憧れがあったこともあり、マスコミ論という授業の名前に興味を惹かれ受講をしました。実際に現場で働いている記者の方々に話を聞ける、そして仕事現場の様子を自分の目で見られる事がマスコミ論の特徴です。

授業を通してマスコミのプラスの面、マイナス面の両方を知ることができました。そのため、今まで抱いていたマスコミのイメージが大きく変わりました。ショックを受ける事の方が多かったのが本音ですが、これは、マスコミ論を受講しなければ、感じられなかったと考えると受講して良かったと思っています。それと同時に、マスコミの道に進もうと言う気持ちが固まったきっかけにもなりました。

マスコミの仕事のリアルな部分を実感する事ができます。現在、進路に悩んでいて少しでもマスコミの世界に興味がある人は、受講することを強く勧めます。