近年、アクティブ・ラーニング(学生による能動的・主体的な学び)に注目が集まっています。2017年度に始まったアクティブ・ゼミは、プロジェクトをベースとした学習(PBL)のスタイルを採用したアクティブ・ラーニング型の授業です。アクティブ・ゼミのプロジェクト・テーマは一定ではなく、その時々で相応しいテーマが取り上げられます。
2019年度からは、webやフリーペーパー、イベント企画など、何らかの媒体や方法を通して情報発信を行っています。自分たちが選定したテーマについて調べ、どのような方法で社会に伝えるべきかなどを考えます。年度ごとに、学外の協力者とも連携してプロジェクトを進める予定です。各年度の授業内容はシラバスをご参照下さい。また、学部HPの「研究・ゼミの最新情報」でも授業の様子をお伝えしていきます。
これまでの取り組みの例
2022年度以降
2022年からのアクティブ・ゼミは、展示を通した表現を模索することにしました。 その初年度である2022年度は、8月上旬に「見えかたがわからない」と題した企画展をgallery HINGEで行いました。
2019-2021年度
鹿児島市環境政策課と連携し、環境問題に関するフリーペーパー『クールチョイス鹿児島(2019)』の企画や取材を行いました。2021年度は、ゼロカーボンシティかごしまの事業として、産官学連携のワークショップとして授業を行いました。
2017-2018年度
2017-2018年度のテーマは「インバウンドの視点、および武家屋敷群と商店街との連携の視点から、鹿児島県出水市の活性化策を検討・提言する」というものでした。受講生は座学として出水市に関連する情報、インバウンドに関する情報、また地域活性化などについて知識を蓄積し、また、同時並行的に出水市にてフィールドワークを行い、実際に体験することによってのみ得られる情報を集めました。体験した感想なども、大変貴重な情報となります。「知識の蓄積」と「知識の活用」という2つの学びを駆使することにより、出水市の地域資源をより深く理解し、学生らしい大胆な地域活性化策の提言をすることができました。
なお、この期間のアクティブ・ゼミでは、留学生も参加しました。留学生と日本人学生とのコラボレーションは、単に国際交流の意味だけに留まらず、インバウンドの視点を強力に打ち出すことにつながります。日本人にとっては特筆に値しないととらえられがちな地域資源であっても、留学生は別の印象を持つかもしれません。同様に、出水市民の目にはなかなか価値あるものとは映らない地域資源に関して、旅行者の目は素晴らしい何かを発見するかもしれません。世代間の相違もあるでしょう。留学生と日本人学生との組み合わせは、プロジェクト運営において様々な可能性に溢れていると言えます。
なお、2017-2018年のアクティブ・ゼミは、学部横断的教育プログラムである「かごしま地域リサーチ・プログラム」(地域人材育成プラットフォーム上に置かれた教育プログラムの1つ)の探究力科目(コア科目)に指定されていました。
参考記事
https://kadai-houbun.jp/seminar_info/181029-2/
https://kadai-houbun.jp/seminar_info/190122-3/