日置市役所で働く御領 脩平さん

卒業生
2024.9.10

自己紹介

鹿児島県日置市出身です。
2011年3月に鹿児島大学法文学部経済情報学科(現:法経社会学科)を卒業しました。
同年4月、日置市役所に入庁し、介護保険課、東日本大震災被災地派遣、企画課(情報部門)を経て、現在総務課法制係に配属され、市の条例、規則等の整備や行政手続関連の業務を担当しています。

趣味は小学生の頃から続けているバスケットボールで、先日の社会人リーグにて大学時代に所属していたサークルと対戦して、コテンパンにされました(笑)

大学での学び

在学中は経済情報学科に所属していましたので、ミクロ・マクロ経済や統計学、地域政策等について学びました。

また、農業を中心とした地域振興策分野のゼミに所属していましたので、農業による地域振興やグリーン・ツーリズムについても学びを深めることができました。

ゼミ活動で印象的な活動としては、鹿児島市とともに農業関係のフェスタで農業やグリーン・ツーリズムに関するアンケート調査を実施したことで、私は人見知りの性格もあって最初のうちはアンケートを依頼することにも躊躇していましたし、アンケートを依頼して断られるたびに心が折れそうになっていましたが、断られた理由を分析し、どのように依頼すればアンケートに回答していただけるかということをしっかりと考え、勇気をもって依頼するようにしたところ、最後の方は依頼した方に快く回答していただくことができました。

この経験から、物事が上手くいかなかったときの原因を分析し、次回の成功につなげるためにはどのように行動すれば良いかということをよく考えて行動するようになりました。

学生生活での印象的なこと

学生生活で印象的なことは、ゼミ長を務めたことです。

私は人の先頭に立ってリーダーシップを発揮することが苦手でしたので、ゼミ長にはなりたくないなと思っていたのですが、私の代のゼミ生が私以外女性だったこともあり、(女性陣からも先生からも)当然やるよね?という空気感を醸し出されて引き受けることに・・・

私自身、人見知りで、自分から積極的に発言することやみんなを引っ張っていくことも苦手だったので、自分の意見は表に出さず、周りの意見や顔色を伺いながら行動していましたが、自分の性格や意見を言わないことが災いして、ゼミ活動でみんなをうまくまとめきれずに泣くほど悔しい思いをしたこともありました。

周りの意見を尊重することも大切ですが、それだけではリーダーとしての役割を果たせないので、周りの意見を聴くことと自分の意見を伝えることのバランスを意識し、最終的にリーダーとして発言すべきところはしっかりと発言することが大切だと感じました。

年齢が上がるにつれてリーダー的なポジションに就く機会も増えてくるので、学生のうちからゼミ長やサークルの代表といったリーダー的なポジションを経験されたらいいのかなと思います。

ゼミの写真(卒業アルバムより)

これまで取り組んだ業務

上の自己紹介でも書きましたが、市役所に入庁してから介護保険課、東日本大震災の被災地への派遣、企画課情報管理係、総務課法制係に配属されました。

印象的なのは、東日本大震災の被災地派遣で、私は2014年4月から1年間、宮城県岩沼市に派遣されました。震災から3年が経過してからの派遣でしたので、建物などのハード面の復興は進んできていましたが、ソフト面での心の復興というのは目に見えにくい部分で、心のケア、ソフト面での復興が課題となっていました。私自身は高齢者福祉関係の部署への配属で、直接復興の業務に携わることはほとんどなかったのですが、被災されて仮設住宅に住んでいらっしゃる高齢者の方々と接することも多く、少しでも被災された方々の心の支援ができるように努め、「ありがとう」の言葉をたくさんいただけたことが何ものにもかえがたい喜びでした。

また、被災地派遣を通して人と人が互いに支え合い、協力し合って物事に取り組んで復興が進んでいく様を目の当たりにし、何か成し遂げるには人と人との繋がり、絆が大切だということを実感したので、これまで出会った人との絆もですが、これから出会う人との絆も大切にしていきたいと思います。

宮城県の復興ポスター(後ろの紫のアウターが私です)

話は大きく変わりますが、現在は総務課法制係で主に条例、規則等の審査業務に取り組んでいます。

例規の審査業務においては、国の法令や通知等を徹底的に読み込むことも必要ですが、担当課の意見をしっかりと把握するためにコミュニケーションをとることも大切になってきます。

時には自分より立場が上の職員にも意見をしないといけなかったり、法令や例規の解釈についての最終的な見解を求められたりするため、非常に気疲れする部署ではありますが、様々な例規審査を通じて多くの市役所職員と関われること、多くの業務を知ることができること、例規の制定改廃文の作成は小難しいので担当課からよく感謝されること等を喜びにして日々の業務に取り組んでいます。

現役生へのメッセージ

大学生活は長いようですが、あっという間に過ぎていきます。

自分自身の学生生活を振り返ってみると、将来の明確なビジョンもなく、やりたいこともなかなか見つけられなかったので、なにもかもが中途半端な学生生活だったような気がします。

もっと勉強しておけばよかった…もっといろいろなバイトをしておけばよかった…もっといろいろなところに旅しておけばよかった…社会人になってからの後悔をあげればキリがありません。

大学は学びの場ではありますが、自分自身を見つける貴重な時間でもあります。

失敗を恐れず、いろいろな世界に飛び込み、様々な経験を積んでください。どんな経験も、きっと皆さんの成長に繋がるはずです。

あとは、人との出会いを大切にしてください。大学で得た友人や教授との繋がりは、将来きっと大きな支えになります。そして、多くの人と出会って多様な価値観に触れることで、新しい自分が見えてくるかもしれません。

冒頭でも書きましたが、学生でいられる時間はあっという間に過ぎていきます。勉強もプライベートも様々なことに挑戦し、精いっぱい学生生活を楽しんでください!