北九州市役所生涯学習課で活躍する荒川 眞さん

卒業生
2024.8.6

自己紹介

福岡県北九州市出身。
2024年3月に法文学部法経社会学科地域社会コースを卒業し、同年4月に北九州市役所に入庁。総務市民局生涯学習課に配属され、本庁にて勤務。在学中は小栗有子ゼミ所属に所属し、卒業論文「現代の人間関係の希薄化における市民センター館長・職員の可能性 ―北九州市の市民センターはどのように語られてきたのか― 」を執筆。

在学中の経験や学び

在学中は、地域社会コースに所属していました。地域社会コースを選択した理由は、人と関わることが好きで、地域に入って学びたいと漠然とですが考えていたためです。コロナウイルス感染の拡大の影響により、直接的な人との関わりがほとんどなくなってしまったことも一つの要因です。また、ゼミ活動では、小栗ゼミを選択したことで、生涯学習・社会教育に出会いました。生涯学習・社会教育という言葉自体、耳にしたことすらなかったですが、講義や実習を通し、公民館や自然の家等に地域の方々が集い、共に学ぶ姿に触れ、魅力に引き込まれていきました。

学生生活で特に印象的なことは、ゼミでの調査実習です。奄美大島を訪れたのですが、地域の方々のつながりの強さに驚かされました。ゼミ生で集落の公民館の前でバーベキューをしていると、気がついたら村中からたくさんの人が集い、ちょっとした宴会になっていました。バナナやドラゴンフルーツの差し入れに加え、三味線も演奏してくださいました。日常的な交流が活発であるからこそ、公民館に気軽に人々が集まることができる環境が整っているのだと感じました。野生のウミガメに出会えたこともすごく印象的です。

現在の仕事

現在は、生涯学習課の社会教育係を担当しています。具体的には、市民センター館長の研修の実施、北九州市の婦人団体の事業のサポート等をしています。8月に実施予定の市民センター館長研修では、授業で著書や論文を読んだことのある東京大学の牧野篤先生に会うため、すごく楽しみです。今年度から、北九州市立大学との連携事業が始まり、学生が市民センターで実習に取り組むためのサポートもしております。学生時代に学んだ知識を基に、事業を比較的スムーズに理解をすることができています。また、生涯学習・社会教育に携わる先輩方とコミュニケーションを取るきっかけにもなっています。北九州市の八幡西区・八幡東区(旧八幡市)は「都市公民館発祥の地」と呼ばれており、戸畑区の婦人会は1960年代の公害問題の解決に大きく関与をしたなど、歴史ある北九州市の生涯学習・社会教育に携われていることを嬉しく感じます。生涯学習、社会教育の発展に市の職員として少しでも貢献できたらと考えています。

本庁の屋上から見える景色がすごくきれいなので、北九州市に訪れた際は、ぜひご覧ください。

現役生へのメッセージ

学生時代はあっという間に過ぎていきました。私自身、容量も悪く、行動力もない学生でしたが、そんな私でも充実した学生生活を送れたと感じています。生涯学習・社会教育の講義等を通じて、先生方、学生、地域の方々をはじめ、たくさんの人と出会い学ぶことができたからだと思います。一つ言えば、もっと色々なイベントに積極的に参加していればよかった、先生方ともっとお話しして学んでおけばよかった、と少し後悔もあります。これから、就職活動、卒業論文ときついイベントがたくさん待っていると思います。そんな時こそ、周りにいる人をたくさん頼って、みんなで頑張れば少し気が楽になるかもしれません。限られた学生生活、一期一会の出会いを大切にたくさん楽しんでください!