カナダでweb開発を学ぶ山元 里紗さん
自己紹介
2021年に法文学部経済情報学科を卒業後、システム会社でエンジニアとして働き、現在はカナダのバンクーバーでweb開発について学んでいます。
在学中は学業に加え、アメリカのノースダコタ州とカナダのバンクーバーへ短期・長期留学、県内外の外国人支援ボランティア活動、イベントの運営に力を入れていました。
在学中の経験
特に大きな夢や目標がなかった私は、可能な限り多くの事に挑戦するよう心がけていました。その中でも特に興味を持ったのが「国際交流」「在日外国人の支援」でした。
きっかけは、大学1年生の夏休みにP-SEGというプログラムでアメリカのノースダコタ州へ短期留学した事です。異なる文化や価値観を持つ人々との交流に胸を踊らせる経験と同時に、外国人として異国の地で生活する中での苦労と孤独を経験しました。
そのような経験から「鹿児島に住んでいる外国の方々のサポートをしたい」と強く思い、「若者・留学生サポートステーション響」というNPO法人のメンバーとして県内在住の外国人の日常生活や日本語学習のサポート、また国際交流イベントの運営に携わりました。
特に私が料理好きということもあり、各国の料理教室イベントを定期的に開催しました。参加者の方に「このような場を作ってくれてありがとう。交流できる場を必要としていたんです。」とイベント後に言われた際の喜びと達成感は今でも忘れられません。
サポート活動を通して、参加してくださった方々や運営メンバーとの出会い一つ一つが私にとってかけがえのない財産になりましたし、国籍や世代を超えて多くの方が交流できるコミュニティを作ることができたのではないかと思っています。同時に、物事をゼロから作り上げること、そして個人個人に寄り添うサポートの難しさや限界があることも痛感しました。
印象に残っている講義
鹿児島の外にばかり目が向いていた私ですが、インバウンドによる地域活性化をテーマにした「アクティブ・ゼミ」を通して、地元鹿児島の魅力を再確認することができました。
講義内容は鹿児島県出水市のインバウンドの拡大を目的に、留学生と日本人学生でチームになり、それぞれの観点を活かして海外向けの動画を制作するというものでした。グループワークやフィールドワークがメインだっため、より自立性が求められ、ファシリテーション力やリーダーシップ力を培うことができたと実感しています。
卒業後から現在
卒業後、地元のシステム会社でエンジニアとして3年間勤務し、現在はCo-opプログラムという制度を利用してカナダのバンクーバーでweb開発について学んでいます。授業内容としては、web開発に必要なプログラミングの基礎知識から、JavaScript、TypeScript、React.js、MongoDBなど様々なプログラミング言語やソフトウェアツール、フレームワークについて学習しています。
バンクーバーを留学先に選んだ理由は、IT産業が盛んであることに加え、大学4年時にバンクーバーに留学していた際、多様な人種と文化がバランスよく共存していること、外国人へのサポートが充実していることに魅力と感動を覚え、この地で再び生活したいと思い続けていたためです。こちらでの生活は山あり谷ありですが、新しい出会いや経験こそが今後の人生をより豊かにしてくれると信じています。
現役大学生にひとこと
私が皆さんにお伝えしたいことは「学生生活において無駄なことは何一つない」ということです。等しく与えられた限りある時間をどう使うべきか、迷う方も多いと思います。
私も在学中はまさに人生の迷子そのものでした。迷子だったが故に、常に正解を求めて闇雲に挑戦し、幾度となく失敗や辛い思いをしました。
ですが、学生生活で経験したことは全て今の私の糧となってくれています。無駄に思えた経験も思わぬ形で活かせるタイミングが来ます。
時間の使い方にも学生生活の過ごし方にも正解はありません。失敗を恐れず、様々な事に挑戦してみてください。そして、その挑戦を通してできた人との繋がりを大切にしてください。今後の人生の何よりの財産になるはずです。
皆さんの挑戦を心から応援しています!