台湾・宜蘭大学と法文学部の学生が交流しました

教員:
2025.9.4

大学間学術交流協定を締結している台湾・国立宜蘭大学の8名が鹿児島大学を訪問し、鹿児島大学法文学部の学生と交流しました。

8月28日には、世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の鹿児島市に所在する構成資産(旧集成館、寺山炭窯跡、関吉の疎水溝)をバスで巡りました。幕末から明治時代にかけての歴史・文化や世界文化遺産の価値の理解を深めるとともに、登録後も自然災害などのリスクや課題があること、地域と連携した活動が積極的に行われていることなど、地域に根差した文化遺産のありかたについて考える機会になりました。

寺山炭窯跡
旧集成館

8月29日には、桜島を訪問して火山地形を見学し、火山と共生する人々の生活への関心が高まりました。その後、鹿児島大学を訪問し、キャンパスや総合研究博物館を見学しました。

桜島湯之平展望所
鹿児島大学総合研究博物館

8月29日はちょうど台湾の七夕でした。そこで、夕方には交流会「台湾Night!!!」を開催し、鹿児島大学法文学部・人文社会科学研究科の多くの学生が参加しました。宜蘭大学の学生からは宜蘭および宜蘭大学、七夕の紹介があり、日本や鹿児島とのつながりを知るとともに、台湾の文化への理解を深めました。台湾の七夕の儀式の後は、全員で楽しく交流しました。

宜蘭の紹介
宜蘭大学の紹介
七夕の紹介
台湾の七夕の儀式
交流会

宜蘭大学の劉淑如教授(国際事務処処長)からのコメントです。

七娘媽生の祭典と明治遺産はいずれも地域に根差し世代を超えて受け継がれており、共通性を実感するとともに、交流を通じて相互理解を深める契機となりました。また、宜蘭は地震の脅威を抱えており、桜島の災害治理の経験から多くの示唆を得ることができました。宜蘭と鹿児島はいずれも戦前の遺跡を有し、また宜蘭大学と鹿児島大学には博物館や出土品が存在します。今後は多様なテーマに基づく相互学習と交流の展開が期待されます。

宜蘭大学と鹿児島大学の交流がこれからさらに活発になることを期待します。
交流事業の実施にあたりご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。