法文学部生が早稲田大学の学生とともに乗船実習を行いました
令和3年12月6日から8日までの2泊3日の日程で、法文学部法経社会学科法学コース開講科目「演習Ⅰ(海商法)」の履修者(4名)が、早稲田大学法学部海商法ゼミの学生(8名)とともに、本学水産学部練習船「かごしま丸」での乗船実習を行いました。この実習は、船舶運航の実務体験を通して得られた知識や経験を「海商法」の学習に活用してもらうことを目的として8年ほど前から実施されています。昨年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実習の中止を余儀なくされましたが、今年度は、徹底した感染防止対策のもと、参加者を限定して実習が行われました。
実習初日は、乗船後すぐに、主席一等航海士(水産学部助教)の福田隆二先生による船内生活に関する説明、非常時の退船訓練等(救命胴衣着用訓練等)が行われました。午後には、次席二等航海士(水産学部助教)の三橋延央先生による「かごしま丸」の紹介、船の職制・船体構造等に関する講義、二等航海士(水産学部助教)の有田洋一先生による海上交通法規に関する講義が行われました。また、夕食後には、法文学部の松田忠大教授による船舶衝突責任に関する講義も行われました。
実習2日目は、6時15分に起床し、ラジオ体操・朝食を終えた後、出港作業見学、学生による操舵実習、船内見学、ロープワークが行われました。午後には、法文学部の松田忠大教授による講義の後、佐多岬沖にて漂泊し、大隅海峡を通航する船舶、鹿児島湾内に出入りする船舶航行の様子を見学しました。夕食後には、夜間の航海当直実習が行われ、学生たちは、ブリッジにおいて暗闇の中の見張り(ワッチ)に挑みました。
実習3日目は、6時15分に起床し、ラジオ体操・朝食を終えた後、谷山沖に漂泊していた「かごしま丸」の谷山港への入港作業を見学して3日間の実習を終えました。
短い期間の実習でしたが、船の構造に関する講義や海上交通法規に関する講義の受講、そして、船内という特殊な空間での生活、船舶運航の実務を体験することができ、すべての学生にとって有意義な実習となりました。このような貴重な機会を与えてくださった内山正樹船長(水産学部教授)、乗組員、水産学部の皆様に心より感謝申し上げます。