大崎町の多文化共生基礎調査を実施(13)
9月17日(金)に大崎町企画調整課課長・大崎中学校コミュニティースクール副会長の中野伸一さんにオンラインでインタビューを実施しました。(酒井ゼミは公益財団法人マツダ財団から助成を受けて昨年度から「住民参加型による外国人技能実習生の地域包摂に関する調査研究~鹿児島県大崎町を事例に~」と題したプロジェクトに取り組んでいます。)
インタビューでは、大崎中学校のコミュニティースクール(CS)の歴史や現状、大崎町 SDGs未来都市計画との関係についてうかがいました。
今後ゼミではCS等と連携しSDGsや多文化共生、環境問題に関するプロジェクトに取り組んでいく予定です。
学生の意見
今回のインタビューを通して、CSの雰囲気や内容等について具体的にイメージすることができました。プロジェクトを実施するための時間配分やアンケート等、これから考えていくべきことをより具体的に把握することができたため、今回中野さんに伺ったお話を踏まえて、今後の方針についてより深く議論していきたいと思います。また、どのようにすれば、生徒が発言しやすい環境をつくることができるかということや、生徒の中にはそもそも“ワークショップ”という言葉自体を知らない子もいるということを知り、いかに、主催者ではなく生徒目線で企画していくかという視点の重要性を改めて感じました。今回、中野さんの私たち学生に意見や考えを求める姿勢を見て、私たちも、ワークショップを行う上で一方的にやりとりするのではなく、生徒たちから学ぶ、教えてもらう姿勢を持つことが大切だと感じました。環境や出会う人が生徒たちの進路に大きく影響することがわかり、子どもたちの今後の人生に良い刺激を与えることができるようなプロジェクトを企画していきたいと思いました。
CSに対して、具体的なイメージができるようになったのがよかった。印象に残ったのは、社会教育や生涯学習に対する限界を感じているというお話。既存の行政用語としての社会教育・生涯学習のイメージを覆すような柔軟な発想が必要であることや、それらを崩していく必要性について改めて考えさせられた。
また、CSにおいて大学生と中学生が交流するということは、その行為自体に意味があると思った。大学生と交流することによって新たな選択肢を発見したり、様々な視点で物事を見つめるきっかけになると思う。また、大学生の私たちも中学生のリアルを知ることによって学ぶことがいろいろありそう!と感じた。
また、自分はどうなのか、何ができるのか?というふうに自問自答をして、今後のプロジェクトについてもっと掘り下げていこうと思いました
インタビューで印象的だったことは、子供たちが大学進学を志す契機は、彼らを取り巻く環境と彼らが出会ってきた人々によって生まれるということです。中野さんが、この2つの要因は、大崎町の大学進学率の低さにも大きく関係していると言っていました。我々の企画しているWSは、こうした子供たちの将来を大きく広げることができる、意味のあるものなんだと、自信を持つことができました。
また、以前大崎町の広報を読んだ際、CSの形式は先生−生徒というような講義形式なのかなと感じておりました。しかし、今回中野さんに質問したことで、形式にとらわれない自由な学びの場なのだということを理解することができました。このようなCSの1つの企画として、我々のWSも参加できると思うと、今から非常に楽しみです。
企画書やアンケート調査に関しても、沢山の意見をくださり、大変感謝しています。中野さんの助言を元に、チームで更に深めていきたいと思います。
「できない理由ではなくできる理由を探す」「若さは武器!」、心に残りました!この言葉を胸に突き進みます。