社会学ゼミが学術交流協定校とOnline国際交流ゼミ
2021年7月8日の午後4時10分から、法文学部の片桐資津子教授が担当する社会学ゼミは、本学の大学間学術交流協定校である湖南農業大学(中国湖南省長沙市)の学生とZoomを使ってOnline国際交流ゼミを開催しました。テーマは「アフターコロナ時代を生きるZ世代的新価値観について“うれしみ”と“つらみ”の両面から考える」でした。
詳細は全学トピックスをご覧ください。
今回のチャレンジは“ゲーム的自己紹介”と“Onlineディベート”でした。これらの企画はゼミ生9人が事前にディスカッションを行って決めました。よろしければその様子は片桐ゼミTwitterのつぶやきをご覧ください。
まず、ゲーム的自己紹介をしました。これは、日本と中国それぞれの学生たちが事前に準備した2分程度のBGMが流れている間に、チャットも活用しながら、どちらがより早く全員の自己紹介を終えられるかを競い合うものです。
対戦の結果は、写真にあるように、日本側は1分22秒の時間オーバー、中国側は17秒の時間オーバーとなり、中国の学生たちが勝ちました。
学生たちが編集したBGMの音源は、それぞれの国のテイストが出ており、デジタル社会ならではの自己紹介タイムになりました。
次にOnlineディベート。参加学生たちは日中混合チームに分かれました。
A班:木村・北・野口・楊嬌・徐化・喩文軒・周雪芬
B班:原田・安部・森・周潔紅・曹梁雪・徐湘雅
C班:井上・佐藤・構田・劉婷・陳雅淋・廖晨曦
3つのテーマは、最終的にゼミ生たちがディスカッションにより決めました。
お茶はペットボトル派(A班)VS. リーフ派(B班) | レフェリー(C班) |
男女の友情は成立する(B班)VS.成立しない(C班) | レフェリー(A班) |
少子化は問題である(C班)VS.問題ではない(A班) | レフェリー(B班) |
たとえばA班とB班が対決したディベートについてはC班がジャッジしました。これを3回繰り返しました。
ディベートの結果は、1つめはB班の勝利、2つめはC班の勝利、そして3つめはA班の勝利となり、偶然にもすべての班が1回ずつ勝利しました。
Online国際交流ゼミが終わってから、ゼミTwitterで学生による三国時代を意識したつぶやき報告がありました。
さらにこの国際交流ゼミのふりかえりとして「1人脳内ディベート」を展開してくれた個性的なつぶやき報告もありました。
そしてこのような漢文風のツイート報告も。
最後に、中国から参加した3年の楊嬌さんの感想文を紹介します。
“鲁迅先生说希望本无所谓有,也无所谓无,这就像地上的路,其实地上本没有路,走的人多了,也便成了路。其实中日交流也是如此。”这是某天我在一本杂志上读到的大江健三郎先生的话。那一瞬间我被那种精神所感动,因此决定多去参加一些中日交流活动。本次活动中,单独交流比较愉快,辩论部分不怎么会说,也许还是准备的不够充分。通过这次的交流活动,我很开心对日本的年轻人有了一些了解,也希望今后可以和他们多多交流,促进理解。
「思うに希望とは、もともとあるものとも言えぬし、ないものとも言えない。それは地上の道のようなものである。もともと地上には道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。これは魯迅の話だ。日中交流も同じだと思う。」ある日、大江健三郎という作家のこの話を見た時、突然その精神に感動しました。そのきっかけで今回の交流会に参加することに決めました。そして、交流会で日本の皆さんと交流し、お互いの理解を深めて本当にうれしいです。これからもよろしくお願いします。