教員紹介

経済コース(法経社会学科)

安藤 良祐

ANDO Ryosuke

「三人寄れば文殊の知恵」と古いことわざにもあるように、人間は組織化によって個人が行う意思決定よりも高度の合理性を達成できると考え古来より組織を作り、高度な文明を築いてきました。
ですが、やはり組織が行う意思決定も組織として不合理な、つまり自滅的な意思決定がなされてしまいます。
毎年のように企業が不祥事を起こし世間を騒がせる事例は後を絶ちません。
もちろん、組織の合理性だけではなく多様な原因が複雑に絡み合った結果とも考えますが、組織の合理性も少なからず影響していると考えています。

近年は不確実性の高い時代と言われ、将来見通しの予測困難性が高い状況にあります。
このような中で組織的な意思決定の合理性を限定する状況と、その状況下での意思決定の結果を解明することが広く社会に貢献するものと捉え、研究を進めています。
具体的には、経営学に関わる様々な知見を取り入れながら集団の意思決定に関するシミュレーションモデルを開発しその意思決定傾向を探ります。
さらにシミュレーションのみに留まらず質問票調査なども活用し、現実と仮想の両輪から意思決定傾向を分析しています。
また私は社会人経験(事業会社、コンサルティングファーム)があり、特にプロジェクトマネジメント領域の仕事に多く携わってきました
そのような背景からシステム開発におけるウォーターフォール開発・アジャイル開発での意思決定などにも関心を持っています。
具体的な内容は研究シーズ集などを参照ください。

【興味のあること】
 経営組織論、行動経済学、意思決定論、集団の意思決定、ゴミ箱モデル、双曲割引、プロジェクトマネジメント

担当講義

  • 経営組織論
  • 経営学総論
  • エンドユーザ実習
  • 演習

専門分野

  • 経営組織論

所属学会

・経営情報学会
・オペレーションズリサーチ学会
・研究・イノベーション学会