2024年度「経営組織論」でJR九州鹿児島支社様に講演いただきました

教員:
2025.1.30

法文学部法経社会学科経済コースの安藤が担当する「経営組織論」では、学生が経営組織を身近に感じられるよう、全15回の授業のうち2回を、鹿児島の企業様に講演いただいています。なお、この取り組みは日本たばこ産業株式会社様の「地域連携講義」のご協力で実現しています。

2回目となる今回(1/23)は九州旅客鉄道株式会社様(JR九州様)にご講演いただき、同社鹿児島支社長である海老原様にご登壇いただきました。
また当日は鹿児島支社から宮﨑様、平田様にもご参加いただいています。

※JR九州(九州旅客鉄道株式会社)

講演では、JR九州の歴史や事業概要から鹿児島支社内の状況に至るまで、わかりやすくご説明いただき、国鉄分割民営化以降の九州内の交通事情の変化と、その中でJR九州がどのように事業を展開したのかなど、詳細にご紹介いただきました。特に、県内の移動シェアにおける鉄道の割合が2.1%に留まるという現状には、多くの学生が驚かされていました。このデータは、鉄道事業の厳しい現実を示すものですが、この環境の中、地域交通の未来はもちろん、JR九州がどのような将来戦略をもって臨んでいるのか、学生は大変興味を持って説明に聞き入っていました。

結びとして、海老原様ご自身の経験を踏まえ、学生に向けて次のようなメッセージをいただきました。短期的な視点だけでなく長期的な視点を持つこと。また、仲間内に閉じず異なる価値観を持つ人々とコミュニケーションを取ることの重要性。そして、利他の心を持つことが、これからの社会での大きな武器になるということです。講演を通じて、複雑で厳しい環境で、どのように組織を運営すべきかを考える良い機会になったのではないでしょうか。講演後の質疑応答では学生から多くの質問が寄せられ、大変盛況な回となりました。

今後も学生と企業をつなげる取り組みに鋭意取り組んでいきます。
今回ご尽力いただきました関係者のみなさまには御礼申し上げます。