ゼミ生が飯牟礼地区公民館祭を開催
地域社会コースの酒井ゼミでは、2025年8月から日置市飯牟礼地区をフィールドに、地域づくりをテーマとした調査活動に取り組んできました。その成果を地域へ還元するとともに、世代を超えた交流と対話の場の創造を目的に、2026年2月23日(月曜・祝日)、ゼミ生発案による地区公民館祭を開催しました。
本イベントは、調査成果を一方的に報告する従来型の成果発表とは異なり、学生と地域住民が同じ目線にたって楽しみながら交流できることを重視して企画されました。
当日は、調査成果の展示に加え、スマートフォンに関するお悩み相談コーナーや、参加者全員が一緒に楽しめる「しっぽとりゲーム」「飯牟礼クイズ王決定戦」等のレクリエーションも実施しました。また、会場にはキッチンカーを招致したり、お茶やお菓子を出すなどして、普段話さない地域の人同士で自然に会話が生まれるような雰囲気づくりを行いました。
一方で、事前準備や広報の面では課題もあり、当初想定していたほど親子連れの参加はえられませんでした。しかし、当日の状況に応じて学生が柔軟に対応したことや、地域の皆さんが積極的に参加し協力してくださったことで、最終的には約40名程度が参加し、世代を超えて交流を楽しむ公民館祭となりました。
学生による感想は以下の通りです(一部抜粋)。
3年生Aさん
今回のイベントは自治会の皆様が設営や企画を手伝ってくださったことや、参加者の方々が想定以上に企画に熱心に参加してくださったことなど、多くの方々の支えによって盛り上がるものになりました。また、ゼミ生同士で助け合い、当日も臨機応変に対応できたことでいいイベントになったと感じています。一方で、旧住民と新住民のフラットな交流のきっかけづくりという目的に対しては、参加者層に偏りがあり親子世代を十分に集めることができず、広報方法や児童クラブの子どもへの直接の声かけなど更なるアプローチの工夫が必要だったと思いました。また、最後の全体での話し合いから期間が空いてしまい計画共有が不十分だったため、班同士の連携や役割分担に課題が残り、開始時間や内容の変更の際の参加者への説明や配慮も完璧とは言えず、事前準備と運営側の配慮の重要性を実感しました。
展示では、ポスターを通じて来場者の方々の思いや地域への考えを聞く予定が十分に実施できなかったことが心残りでしたが、山の模型には飯牟礼のいい所が多く寄せられ、飯牟礼への愛着を改めて感じることができました。
今回、実際に地域に入り企画から開催まで担った経験は非常に貴重なものであり、就活や今後に活かしていきたいと思います。
3年生Bさん
今回のイベントは、地域住民の方々や自治会長、学生が交流の機会を得る非常に有意義な時間になったと思います。受付時は、なかなか参加者が集まらず進行が少し乱れる部分もありましたが、最終的には前回の講座・交流イベントに引き続き、想定していた以上の方々に参加いただけて嬉しかったです。約10回ほど飯牟礼に訪問しフィールドワークや地域住民の方々との交流を踏まえて、何度もゼミ内で話し合いを重ねての企画・運営だったため、地域住民の方々が心から楽しむ姿や喜ぶ姿を見れて非常に良い機会になりました。運営する上で想定外のことが起きることがありましたが、これまでのイベント企画や運営の経験から柔軟な対応ができていたと思います。反省するところは多いかもしれませんが、地域住民の方々の楽しそうに交流する姿が見られたことは大きな成果であると思います。反省点が多いことは失敗でなく成長する過程だと捉えてこれからの活動に向き合っていきたいと思いました。
3年生Cさん
今回のイベントでは、開始1時間前から自治会の皆様にテント設営や備品のセッティングなどの会場準備にご協力いただき、非常にスムーズに進行することができました。参加者にはご高齢の方が多かったため、各イベントへの参加人数は想定より少なくなるのではないかと考えていましたが、実際にはほぼ全員の方にご参加いただき、正直驚きました。それだけ多くの方がこのイベントを楽しみにしてくださっていたのだと実感すると同時に、事前準備の不足や参加者想定の甘さが露呈してしまったとも感じています。事前準備は数回の打ち合わせにとどまり、しかもミッション班のみで行われていたため、展示班との十分な連携が取れていませんでした。今回のイベントは前回とは異なり、幅広い年齢層を対象としていましたが、開始時間になっても子どもの参加が少なく、広報不足は否めなかったと感じています。その結果、どうしても高齢者の方々中心のイベントとなってしまい、来てくれた子どもたちに本当に楽しんでもらえたのか、不安が残りました。
反省点は多くありましたが、結果として来場してくださった方々には大いに楽しんでいただけたイベントだったのではないかと思っています。このイベントが、新旧住民をつなぐきっかけとなってくれたなら幸いです。最後には「あなたたちのイベントだから参加した」と笑顔で声をかけてくださった方もおり、本当に開催してよかったと心から嬉しく感じました。
2年生Dさん
イベント開始直後は高齢の方のみが参加されていたので、さまざまな年代の方が交流するという目標が達成できないかもしれないと不安になりました。しかし、しっぽ取りゲームやミッションなどにほぼ全員が参加し、互いに協力しながら熱心に取り組んでくださる姿を見て本当に安心しました。また、想定外の事態でもゼミ生全員が臨機応変に対応している姿を見て改めて尊敬しましたし、計画が頓挫しそうになったときに感情を切り替えて前を向くことの重要性を学ぶことができました。このイベントでの反省点や経験を次に活かし、今度は先輩という立場で後輩たちのいい手本となれるように尽力したいです。
2年生Eさん
失敗を前提に取り組んだイベントではあったが、初め受付になかなか人が集まらず心配になったし焦った。特に、最初のプログラムであるしっぽ取りを子どものみで行おうとしていた一方で、年配の方が参加者の多くを占めていたという状況にどう対応すべきかという問題が生じた。本来は子どもたちが遊ぶ姿を年配の方が見守るという図を想定していたが、当日は年配の方と子どもたちが一緒になって遊ぶ姿が見ることができて、想定とは異なっていても結果楽しくできたため協力していただいてありがたかったと思う。とはいえ、子ども連れの参加者にももっと来ていただきたかったため、そのための広報の仕方や内容を更に考える必要があった。また、イベント中の対話の実践に関して、ミッション含む自由時間などで交流できる仕組みになっていたのが良かったと思う。一方クイズでグループ制にしたのは良かったが、殆ど自治会長が個人で答えてるのではないかと思わないことも無かったため、グループ内での話し合いなどもう少し促せるようなルールにできたら良かったのではないかと感じた。今回のイベントが完璧だったとは言えないかもしれないが、地域内交流のその手助けをしたいという意思が住民の方々にも伝わって次に繋がってくれたら嬉しいし、自分たちも今回のいくつもの失敗を通じて次に活かせるようにしたいと思う。
ご参加くださった皆さまにこの場をかりて心よりお礼申し上げます。
(本事業は鹿児島県の「若者の力を活かした地域コミュニティづくり支援」を受託しています。)