ニワソツを開催
2025年1月30日(木)午後6時10分より、社会学ゼミの学生20人が鹿児島県庁18階のSOUUにて、「ニワトリ卒論(略して、ニワソツ)」を開催しました。本イベントは、社会学ゼミ4年生の6人が執筆した卒業論文の最終成果を発表し、学問としての社会学が現実の問題にどのようにアプローチできるのかを示す場として企画されました。
今回のイベントには、他学科や他大学の学生や大学院生だけでなく、高校教諭、公務員、民間会社で働く社会人の方々など、多様な背景をもつ方々にもご参加いただきました。半年前に開催した前回のイベントでは、まだ“タマゴ”だった卒論(略して、ソツタマ)を披露しましたが、今回は“タマゴ”から成長し、立派な“ニワトリ”となった卒論が発表されました。
このイベントで統括を務めた堀ノ内心花さんと吉川ひかりさんは1ヶ月前から準備を進め、冬休み中で集まれない状況でもSNSを活用し役割分担を決定。ゼミ生も協力し、イベントの成功に貢献しました。
当日の司会進行は野崎一樹さんと森心葉さんが務めました。4年生が全参加者に向けて8分間の卒論プレゼンを行い、その後7分間のテーブルトークで少人数のグループに分かれ自由に意見交換をしました。テーブルトークで出た質問は匿名掲示板LiveQに投稿され、司会が全体に共有し、発表者が回答する形で進行しました。
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前半が終了した後、会場を盛り上げるための「人狼的クイズ」が実施されました。司会の野崎さんが、4年生3人に「片桐センセイの言葉で一番印象に残っていることは?」という質問を投げかけ、3人がそれぞれ回答。そのうち1人は嘘をついており、参加者が“人狼”を当てるというゲームでした。場内には笑いが溢れました。後半が終了した後も、再び「人狼的クイズ」が実施されました。
すべての発表が終了した後、ミニ企画担当の入江優平さんと福田悠翔さんが、ニワトリのイラストが描かれた大きな紙を掲げました。参加者はタマゴのかたちにカットした折り紙にイベントの感想を書いて貼り付けました。これにより、視覚的にも感想を共有できました。
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(写真選定とコメントは吉川&宮坂による)
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ミニ企画を担当した福田悠翔さん(2年)は「先輩方の卒論は、多様な視点からテーマを決めていて、本当に社会学は広い視野を見渡す学問でもあると(…中略…)痛感しました」とコメントしました。
タイムキーパーを務めた下園愛夢さん(3年)は「納得のいく卒論執筆には、自分の興味をどれだけ深掘りできるかが不可欠だと再認識しました」と述べました。
トップバッターで卒論プレゼンをした濱根輝希さん(4年)は「テーマが定まるまでに時間がかかりましたが、自分が楽しめて課題だと思えるテーマにこだわり、発表を通して自信をもつことができました。頑張って良かったと思います!」と語りました。
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(写真選定とコメントは荊原&市来による)
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(写真選定とコメントは永田&堀切による)
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(写真選定とコメントは野崎&八木による)
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(写真選定とコメントは下園&福田による)
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(写真選定とコメントは入江&古賀による)
最後に、大学院生として参加した張舒怡さん(修士1年)は次のように感想を述べました。
4年生の卒論発表を聞いて、最初の頃と比べて本当に成長したなぁと感じました。この前話していた「卒論を書く意味は何か」についても、改めて考えました。
なんだか飲食店の仕事みたいだと思います。最初はホールにいるスタッフみたいに、問題を見つけて、問題意識をもつところから始まって、その後は料理を学ぶみたいに、研究方法を身につけて、問題を解決していきます。でもその途中で何度も失敗することもあって、最後にはシェフみたいに自分の研究を完成させて、問題を解決できるようになります。
そのプロセスを通して、自分の能力がいろいろ成長できると思います。これからの研究でも、この気持ちを大事にしながら頑張りたいです。
こうしたイベントを運営する力、「イベント力」を身につけることで、ゼミ生同士の距離が縮まり、互いに支え合いながら卒論を仕上げる環境が生まれています。
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