社会教育学ゼミ合同卒論発表会(ポスターセッション方式)開催

2024年2月7日(水)に、①地域社会コース社会教育ゼミの学生間の交流、②研究成果の還元、③学生自身の卒業研究の成果の確認、の3つを目的として社会教育学ゼミ合同卒論発表会を実施しました。本年度は学生に対して行なったアンケートの結果をもとに、初めての試みとなるポスターセッション方式で実施しました。

ポスターセッション後には、その場に残った教員と学生で、今後の卒論発表会の在り方やゼミ間の交流について話し合いが行われました。

学生A
今回の最終発表はポスター形式で、自分が気になったことをその場ですぐに質問をすることができたり、思ったことを話すことができたりと、発表者との距離が近かった。また、先輩方が話しやすい雰囲気を作ってくれていたこともあり、楽しみながら発表を聞くことができた。
卒論の内容についてだけでなく、卒論の進め方やインタビューの仕方なども話をすることができたので、卒論を身近に感じることができた。実際に発表はしない後輩という立場でも、参加しやすく、卒論について考える良い機会になった。

学生B
ポスター形式の発表会で、それぞれの先輩方の内容を詳しく聞くことができたうえ、質問もしやすく、卒論を執筆するうえでの注意点やアドバイス等も聞くことができたので、後輩の立場からして参加して良かったと思った。ただ、いろんな先輩の発表を聞いて内容の濃さ(?)や卒論を書き終わった時の達成感に差がありそうだと感じたため、日頃から同期や先生方に質問したり感想を求めたりする環境・関係作りや、中間発表での意見交換が重要なのだろうなと思った。

学生C
私自身を含めた最近の大学生は大学全入といわれる時代に大学受験を経験し入学するが、入学時点で自身の興味関心を自覚し、同時にそれを踏まえた進路選択ができている学生は多くはないだろう。さらに入学してまもなく、今度は就職活動に向けて動き出さなければならないという事情を持つ現代の学生にとって、従来の形式が持つ特有の緊張感が取り払われた今回の形式は、活発なアカデミックコミュニケーションを触発するものだったと感じる。その反面、限られた時間の中で十分な検討ができたかどうかということを、先生方からの指摘を通してではなく、参加者からの眼差しを通して間接的に指摘されるような雰囲気もあり、ある意味で力量差を露呈させるような側面もあるように感じた。まだ改善の可能性はあるものの、自身の成果は十分発表できたし、今後卒論発表会自体がよりよくなっていくことが期待できると思った。