大崎町で地域日本語教室を開催(3)
8/27(日)に大崎町中央公民館で本年度第3回目となる地域日
当日は11名の学習者が参加し、日本語検定能力試験等の対策をグ
本事業は大崎町から受託した「日本語教室を軸とした多文化共生拠
次回は9/10(日)午後を予定しています。
大崎町での日本語教室に関心がある方や日本語を学びたい方はいつ
問い合わせ先:sakai@leh.kagoshima-u.a
c.jp
山下直子先生
今日は新しい学習者が1名加わり、11名となった。今回は3つの発見があった。
1つ目は、技能実習生は、JLPTの勉強を希望する傾向があり、一方、日本人の配偶者の方は、生活に必要な日本語やもっと伸ばし たい日本語能力の学習を希望する傾向があることに気付いた。 今後も学習者をしっかりと観察し、サポーターも巻き込みながら一 つでも多く「わかった!」「できた!」 と学習者が感じる学びの時間にしたい。
2つ目は、未経験のサポーターに対してはどのように学習をサポートすればいいのか、またサポートする上での心構え・注意事項など を共有できる機会(例:勉強会,養成講座など)も今後視野に入れ て考えていく必要があると気付けた。
3つ目は、学習者の中のキーパーソンの発掘である。新規の学習者は、大崎町に約30年在住していて初めて日本語教室ができて嬉し いと話してくださった。他にも勉強したい人がたくさんいて、あり がたいことに紹介したいと話してくださった。このような繋がりが どんどん広がっていくことで、学習者同士あるいは日本人住民との 交流が育まれ相互理解につながるように思う。まだまだいろいろな 方が大崎にはいらっしゃると思うと、今後が楽しみで仕方がない。
毎回、私自身が非常に学びの多い時間で、学習者が笑顔で帰って行く姿が何よりも嬉しく、教室を続ける原動力にもなる。9月にまた みんなの笑顔に会えるのが楽しみである。
学習支援の田中さん(法経社会学科地域社会コース)
今回私は1対1で日本語学習を行った。自分だったら投げ出したくなるような内容に対して学習者が一生懸命に学んでいる姿は、 留学中の自身の語学学習を思い出させた。その語学学習経験を活か そうとしながら地道に共に学びを進めた時間となった。
学習者のこういった教室に足を運ぶ人達の日本語に対するやる気は改めて凄いと感じる。このような学ぶ機会があることを外国人住民 だけでなく日本人住民にも知ってもらい、この学び合う機会に気軽 に足を運んでもらうことができたらと感じた。
そうして足を運び続ける中で、日本語の学習だけでなく、学び合う姿勢や各学習者など様々なことにに対しても考えさせられる点でも この日本語教室は学び多いものとなると感じている。
学習支援のSATOさん(法経社会学科地域社会コース・鹿児島県
県費留学生)
8月27日(日)大崎町で地域日本語教室事業の補助業務が第3回目であった。女子4人のグループ(全員フィリピン人) を担当した。日本語能力試験(N4レベル)を目指し、12月に受 験するようだ。日本語教室の前半にはアイスブレイクをして、黒板 を使いながら簡単な日本語で「アユミという名前は日本語の名前な のに、日本人じゃない?」というテーマで学習者に私のことを考え てもらった。その方々から「あなたはわかりますね?私の気持ち」 や「日本語難しい!」などのコメントを頂いた。やさしい日本語を 使っても、「お店」や「来ます」などの語彙知識を持っていないよ うだ。そのため、学習者に重要なポイント( 言葉の意味や試験の基準など)は英語で説明したが、これからでき るだけ文法や言葉を説明する際には日本語で話してもらおうと思う 。
ボランティアの渡邉さん(人文学科多元地域文化コース)
今回は「会話の練習をお願いします」と言われていたのですが、実際に学習者と話していると「N4の文法の勉強をしたい」と言われ 、急遽文法を教えることになりました。任されたときは前回以上に 「私で大丈夫??」とものすごく不安だったしどのように教えれば いいのかわからず、初めは山下先生に助けを求めました。 先生は説明するときに、普段使うような例文をたくさん使ったり絵 を描いたりしていたので、私もそれを参考に苦戦しながらもなんと か教えることができました。なんとか教えることはできたものの、 自分でも教えるの下手だったなと感じ、せっかく学びに来てくれた のに申し訳ないと思っていたのですが、感想を記入しているときに もっと勉強したいから今日使ったテキストをコピーしてほしいと言 われ、今回の学習で学びがあったかはわからないですが勉強する意 欲は失われていないことに少し安心しました。
今回初めて文法を教えてみて、どうやったら上手く教えることができるのか知りたい、勉強しようと思いました。 教えるのは難しかったですが、非常にいい経験になりました。