高大連携ワークショップ「指宿の未来への贈りものプロジェクト」の開催
「鹿児島の近現代」教育研究センターの令和4年度地域マネジメント教育研究プロジェクトの一環で、石田智子(統括)・吉田明弘・兼城糸絵(人文学科多元地域文化コース)、馬場武(法経社会学科経済コース)は「指宿の地域資源の探究:鹿児島大学法文学部と指宿高等学校の連携事業」を実施しています。
このたび、鹿児島大学法文学部と鹿児島県立指宿高等学校と合同で、ワークショップ「指宿の未来への贈りものプロジェクト」を8月10日(水)に鹿児島大学で開催しました。指宿高等学校の総合的な探究の時間「柏葉」における地域課題の解決を目指す探究活動(柏葉ACTIVA)に鹿児島大学法文学部が参加し、指宿を中心とする身の回りの地域資源の価値を一緒に再確認または新発見する取り組みです。
ワークショップには、探究活動に主体的に取り組む高校生に加えて、多様な専門分野を学ぶ多くの大学生が参加しました。高校生が進めている活動テーマごとにグループに分かれて議論しました。テーマは、温泉、カウンセリング、健康と食事、商店街、廃校再生、地域おこし、AI、途上国支援、郷土資料など多岐にわたります。お互いに意見を活発に出し合い、大いに盛り上がりました。
参加者のコメントを一部抜粋して紹介します。
大学生の方々はとても話しやすくて、まとめてくれたり、話を進めてくれたりしてとても楽しかったです。笑顔で話しかけてくれて嬉しかったです。また、アイディアも素晴らしくてとても参考になりました。
今まで自分たちが見ていた視点とは違う視点で見ていてどんどん解決するための方法を見つけていただいてとても為になりました。今回ほんとに参加してよかったと思いました。
高校生が積極的に問題意識を持って取り組んでくれていたため、私たちも意欲的に活動に取り組めた。高校生ならではの考え方などは自分の今後の研究に活かしていきたいと感じた。
高校生の考えを聞き、その考えに対して大学生がそれぞれ専門とする知識を出し合い、考えを深め、そこからさらに全員で案を出していくという形で話し合いができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。
指宿というフィールドそのものと言ってもよい指宿高校生は、それだけにフィールドのよさに気付き辛いものでして、そんな高校生の「暗黙知」を引っ張り出して頂けたと思います。 これからも、お互いにとって「未来への贈りもの」となるよう、共にゆっくり・じっくり・楽しく、探究していけますと幸いです。
指宿高等学校との高大連携事業は今後も継続する予定です。「指宿の未来への贈りもの」とは、地域の課題と真剣に向き合う高校生・大学生たち自身のことです。多様な立場からの意見を聞きつつ、じっくり時間をかけて考えることで着実に前進できるよう、私たちも伴走していきます。
ワークショップの開催にあたってご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。