『銭躍る東シナ海―貨幣と贅沢の15~16世紀』を出版

教員:
2021.9.27

人文学科多元地域文化コースの大田由紀夫教授(東洋史、東アジア貨幣史)が、『銭躍る東シナ海―貨幣と贅沢の15~16世紀』(講談社選書メチエ、2021年9月)を出版しました。

この本は、15世紀後半以降の「撰銭」(えりぜに=流通銭を選別して通用価値に差異を設ける行為)に代表される東アジアの銭貨流通の動揺や16世紀中葉の日本銀の登場といった通貨変動が、当時の東アジア各地で展開した多様な経済的・政治的出来事の絡まりあいの中から生まれた事象だったことを論じたものです。

およそなんの関わりもないように思われてきた東アジア各地の個々の事象がお互いに関連しあい、やがてある大状況(東アジア大の経済活況・通貨変動、日本銀の登場、倭寇的状況など)を創出し、さらにそうした大状況の累積が新たな事態(日本の鎖国や中国の明清交替など)を派生させていく過程が描かれ、この時期の東アジアの経済(ひいては歴史)を動かした原動力が何であったのかを明らかにしようと試みています。

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