教員紹介
多元地域文化コース(人文学科)
太田 一郎
OTA Ichiro教育・研究の最新情報
「ことば」はただ情報を伝えるのではなく人と社会のインターフェイス(接触面)であり、そこには私たちの周りにあるさまざまな問題が映し出されます。また現代社会では、ことばにメディアが深く関わることで事態はさらに複雑化します。マンガ、アニメ、ドラマや映画などのことばは、われわれが認識する人と社会のあり方を常に維持したり作り替えたりしているのです。方言、若者ことば、おネエことばなど私たちが日ごろ触れることばの多様性から、ことばに反映される人と社会の問題をみなさんと考えてみたいと思います。
担当講義
- 社会言語学
- 社会言語学演習1
- 社会言語学演習2
- 言語と文化
- 言語と文化演習
専門分野
- 社会言語学
- メディアとことば
- 方言学
研究内容
日常会話やメディアで観察されるさまざまな「ことばのバリエーション」を、事例分析や数量分析でとらえる研究をしています。言語の変化やメディアとことばの関係性を中心に、テレビ番組での言語使用、ことばとジェンダー、アニメの声とメディア文化の関連などにも関心を持っています。
主な著書・論文など
- 区分
- 共著
- 著書・論文名等
- Shoji Takano and Ichiro Ota. A Sociophonetic Approach to Variation in Japanese Pitch Realizations: Region, Age, Gender, and Stylistic Parameters.
- 掲載誌・発行所等
- Asia-Pacific Language Variation, 3(1). John Benjamins.
- 発行年月
- 2017年6月
- 区分
- 共著
- 著書・論文名等
- Ichiro Ota, Hitoshi Nikaido, and Akira Utsugi. Tonal variation in Kagoshima Japanese and factors of language change.
- 掲載誌・発行所等
- The future of dialects. Language Science Press.
- 発行年月
- 2016年2月
- 区分
- 共著
- 著書・論文名等
- Ichiro Ota and Shoji Takano. The media influence on language change in Japanese sociolinguistic context.
- 掲載誌・発行所等
- Mediatization and sociolinguistic change. Walter de Gruyter
- 発行年月
- 2014年8月
- 区分
- 共著
- 著書・論文名等
- Jane Stuart-Smith and Ichiro Ota. Media models, 'the shelf', and stylistic variation in East and West. Rethinking the influence of the media on language variation.
- 掲載誌・発行所等
- Mediatization and sociolinguistic change. Walter de Gruyter
- 発行年月
- 2014年8月
- 区分
- 単著
- 著書・論文名等
- 太田一郎 バリエーションを分析する
- 掲載誌・発行所等
- 日比谷潤子(編著)『はじめて学ぶ社会言語学』/ミネルヴァ書房
- 発行年月
- 2012年1月
- 区分
- 単著
- 著書・論文名等
- 太田一郎 方言の現在 - 九州 -
- 掲載誌・発行所等
- 真田信治(編著)『方言学』/朝倉書店
- 発行年月
- 2011年4月
所属学会
・社会言語科学会
・日本語学会
・日本音声学会
・日本方言研究会
・UK Language Variation and Change
・Methods in Dialectology
・Language and the Media