「かごしまっ子の居場所革命 #今日はここ?#明日はどこ?」ワークショップを開催
7月13日(日)午後に鹿児島大学法文学部地域社会コースの酒井ゼミ(社会教育・地域づくり)所属の3年生が中心となり、かごしま県民大学中央センターと共催で「かごしまっ子の居場所革命#今日はここ?#明日はどこ?」ワークショップを開催しました。
本県では鹿児島県行政や学校、市民団体などが子どもの居場所づくりや、学校地域の連携・協働の促進に向けて精力的に取り組んでいます。しかしながら、それぞれが膝をつきあわせて対話し、子どもの居場所について相互理解をはかる場や、若者もそこに参加し、自身の思いを伝えあう場は決して多くはありません。また、そうした対話の場を学生が中心となって企画立案し実施する機会も多くはありません。そこで学生が企画計画実施まですべて中心に担いました。


イベント当日は子どもの居場所づくりに関心のある高校生から、地域で実際にさまざまな事業にたずさわる方々が計50名程度参加し、積極的な意見交換が行われました。


本事業の企画中心を担った学生によるコメントは以下の通りです。
Aさん:子どもの居場所が今回のテーマでしたが、そのことを通して、子どもに限らない様々な人にとっての居場所という本質的な問いについても考える機会となりました。高校生から実際に子どもの居場所を作っている方まで、幅広い立場の人と対話ができたことで、居場所への解像度がより上がったと思います。また、このような場を自分たちが提供するということも新鮮で、イベント運営という立場での課題も多く見つかりました。
今回得た学びを地域課題解決の参考にし、改めてイベント運営にも挑戦してみたいと思います。
Bさん:今回初めてワークショップを企画・運営し、準備段階から多くの困難に直面しました。当日も不安を抱えながらの開催ではありましたが、参加者が子どもの居場所について真剣に考えている様子や楽しんでいる様子を目にして、大きな達成感を得ることが出来ました。
反省点も多くありますが、それらも貴重な学びとして今後に活かし、またこのような機会があればさらに良い運営が出来るようにしたいです。
Cさん:初めてのワークショップ主催で拙い点もありましたが、参加者の皆様のご協力により、和気あいあいとした雰囲気の中でありながらも真剣に子どもの居場所について語り合う場をつくることができました。幅広い世代や立場の方々それぞれの視点からの意見を交わすことができたのは非常に貴重な経験であり、自分自身にとっても大きな学びとなりました。地域課題の解決には対話が不可欠であり、今後もこうした機会への参加を大切にしながら、また自ら企画・運営にも挑戦したいです。
Dさん:学生が中心となって企画・運営した今回のワークショップは、子供の居場所に関する実課題に向き合う貴重な機会でした。高校生や教育関係者など多様な立場の参加者が対話を通じてつながり、互いの視点を共有できたことは大きな成果であり、こうした場が今後も継続されることで、地域と若者の協働がより深まっていくと感じました。ワークショップを通して、今回のテーマであった「子どもの居場所」についての学びはもちろん、イベントを企画・運営のあり方の学びを今後地域課題を考え、解決していく上で活かしていきたいです。
Eさん:校区コミュニティ協議会の方から高校生まで幅広く参加してくださり、それだけ地域の人々が子どもの居場所に関心があることを実感しました。これをきっかけにしてそれぞれが子どもの居場所について考えを深め、行動し地域全体で子どもを支えていく未来につながるといいなと思います。
企画・運営に関してはうまく行くことばかりではありませんでした。それでも、関係者の方々と協力しながら、ゼミ生同士で支え合い最後までやりきれたことは大きな一歩だと思います。このワークショップを開催してよかったと思えるように、今後の活動に取り組んでいきたいです。


なお、2025年7月18日の南日本新聞には関連記事が掲載されました。
