トークイベント「アートと地域とまちづくり」を実施
10月27日に藤浩志(美術家・秋田公立美術大学教授)、市村良平(株式会社スタジオグッドフラット 企画・プロデューサー)、四元朝子(サンカイ・プロダクション合同会社 広報/アートコーディネーター)の三氏をお呼びして、アート・まちづくり・地域についてワークショップを行いました。また、11月4日の南日本新聞にイベントについての記事が掲載されました。
秋田を中心とした地域とアートの関わりについての事例や、鹿児島という地域におけるまちづくりとアートの関係、人々とアートをつなぐ(だけではない)広報の役割といったトピック、各スピーカーの方々の視点や時間感覚の違いなどを通して、アート・まちづくり・地域の関係を多角的に捉える非常に良い機会になりました。
アート自体も考え直すことの重要性や、イベントのアーカイブ化の重要性を再認識する機会にもなりました。
学内外から多数の参加者があり、充実したワークショップとなりました。お越しいただきました皆様に御礼申し上げます。
このトークイベントには教育学部の清水香准教授からもお力添えをいただきました。
フライヤーは、太田純貴ゼミ3年生の加瀬ひかるさんが作成してくれました。
以下、トークイベントにご参加いただいた方からの感想(一部)
「アートと、地域と、まちづくりがどのように繋がっているのか、フライヤーを作りながら御三方の経歴を見ながら興味深く思っていた1ヶ月間でした。違う視点から語られるアートは、その定義がぼんやりしていて受け取り手によって見方が異なるという点で料理とかと同じという見方が面白かったです!」
「地域とアートの関係を考える上で、作り手を育成することの重要性を再認識しました。こうした育てる土壌をつくるには行政からのサポートがあるのが好ましいように思われます。しかし私は地域の人を巻き込みながら少しずつ輪を広げている活動の方が肩の力が抜けていて参加しやすい気がしました。双方の選択肢に良し悪しある中でターゲットや時間尺度に応じてバランスよく組み合わせることで、鹿児島という地域の色がアートとうまく混ざり合うのではないかと思います。」
「よりよいアートとまちづくりのためには、アーティストと地域との間に緩衝材としての人物が必要となり得る、という言及が印象に残った。 アートでまちづくりに寄与すること、またそれに参加することは、「アート」ということばの持つ印象から、残念な結果となる側面も否めない。そんな時に緩衝材となる人物がいるならば、よりよい地域づくりにも、日本のアーティスト育成にもなるのではと思う。質疑応答ではそのような人物を輩出・育成するのが難しいのではとの指摘もあったが、登壇者の会話を拝聴していると、その緩衝材としての役割を担うのが大学でもあるように思ったし、大学でアートを学ぶ学生でもあると感じた。」