高大連携ワークショップ「近現代文化遺産を用いて地域を活性化する」の開催

2019.8.26

 法文学部人文学科多元地域文化コースの考古学ゼミ(石田智子准教授)・文化人類学ゼミ(兼城糸絵准教授)は、地域連携事業「南九州・南西諸島を舞台とした地域中核人材育成を目指す新人文社会系教育プログラムの構築」の一環で、奄美大島を中心とする戦争をめぐる「記憶」の記録と継承活動に取り組んでいます。このたび、ワークショップ「近現代文化遺産を用いて地域を活性化する:高大生が考える地域の未来」を、古仁屋高等学校(瀬戸内町)と合同で、810日(土)に鹿児島大学で開催しました。ワークショップでは、近現代に焦点をあて、地元の魅力を掘り起こし、広く発信するためにわたしたちができることについて議論しました。
 はじめに、幕末に薩摩藩によって建造された白糖工場跡(瀬戸内町久慈)を素材に、「日本スイーツの聖地」として地域の活性化に取り組む古仁屋高等学校の生徒たちによる実践活動が報告されました。精緻な白糖工場の模型の製作や、小学生向けのバスツアーの企画、そして今後の計画についてご発表いただきました。
 続いて、「わたしたちの歴史の魅力を伝えるにはどうしたらよいか?」というテーマでワークショップを行いました。考古学ゼミ・文化人類学ゼミ(法文学部)、社会科教育ゼミ(教育学部)などの多くの学生が参加し、グループに分かれて、高校生と一緒に話し合いました。多くの実績を積み重ねている高校生や、各専門分野ならではの視点や知識をもつ大学生がお互いに意見を活発に出し合い、大いに盛り上がりました。今回のワークショップで得られた視点やアイディアが今後の実践活動につながることを期待します。
 ワークショップの開催にあたってご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。