水産学部附属練習船「かごしま丸」での乗船実習

教員:
2019.6.20

 法文学部法経社会学科法学コースの海商法ゼミでは、5月9日から5月12日までの3日間、早稲田大学法学部海商法ゼミとの合同で、水産学部附属練習船「かごしま丸」での乗船実習を行いました。今回の実習ではかごしま丸の教員・乗組員、水産学部4年生の先輩方によるご指導の下、様々な体験をさせて頂きました。
 初日は、谷山港停泊中の船内において、船内行動に関する注意事項および救命等について説明を受けた後、かごしま丸の歴史や構造を学びました。また、船内講義として、内山船長による「海上交通法規」に関する講義、法文学部の松田教授による「船舶衝突によって生じる法的責任」に関する講義を受講しました。2日目は谷山港を出港後、大隅海峡を目指しながら航海実習を行いました。操舵実習のほか、船内(機関等)の見学、ロープワーク実習、海上交通の観察を行いました。このような実習に加え、航行中の船内では、張特任准教授による「中国海商法」の講義も受講しました。夕食後には、3班に分かれて夜間当直実習を行い、他船の動きや見え方、また方位や距離の測定について学びました。
 今回の乗船実習では、学びの場を教室から船舶に移し、普段の海商法の講義や演習では取り扱うことの少ない「海上交通法規」や「中国海商法」に関する講義を受講するともに、航海実習を通して船舶の特性、航海の実務も深く学ぶことができました。これから海商法を学んでいく私たちにとって、大変有意義な3日間になったことは言うまでもありません。このような貴重な機会を提供してくださった水産学部の関係者の皆様、かごしま丸の乗組員の皆様に心より感謝申し上げます。