教員紹介

異文化を学ぶことは、自分のものの考え方を柔軟にする機会です。じっさい、外国では日本では当たり前と思われる多くのことが当たり前ではありません。とくに欧米の文化は、気候も風土も歴史も違う人々の文化ですから、理解するのは容易ではありません。とはいえ、同じ人間の文化ですから、筋道をたてて考えれば理解することができます。つまり、外国の文化を知ることは、同時に自分たちの文化を省みる機会でもあるのです。若いうちに異文化を知り、己れを振り返る習慣を身につけることは、皆さんの人生において貴重な財産となることでしょう。

担当講義

現代ヨーロッパ・アメリカ文化研究
現代ヨーロッパ・アメリカ文化演習
フランス言語・文化演習

専門分野

ケルト学
西洋史
外国文学
地域文化研究
文化人類学
比較音楽学

研究内容

私の主な研究対象は、フランス・ブルターニュ地方を中心とするヨーロッパのケルト諸地域の言語・歴史・文化です。最近のテーマは、19世紀の〈ケルト意識〉の誕生を促した19世紀のヨーロッパ諸国の知的潮流の研究です。ほかにも、「国民国家における地方」という視点から、ヨーロッパのみならず、南西諸島、韓国・多島海、ミクロネシア等の島嶼地域の調査・研究にも携わっています。欧米とアジアの文化の比較は大変に刺激的です。

主な著書・論文など

区分: 編著

著書・論文名等: 『しまうたの未来』

掲載誌・発行所等: 鹿児島大学多島圏研究センター

発行年月: 2006年

区分: 共著

著書・論文名等: Identité et société de Plougastel à Okinawa

掲載誌・発行所等: レンヌ大学出版局

発行年月: 2007年

区分: 編著

著書・論文名等: 『〈辺境〉の文化論』

掲載誌・発行所等: 三元社

発行年月: 2011年

区分: 編著

著書・論文名等: 『歌は地域を救えるか』

掲載誌・発行所等: 鹿児島大学法文学部人文学科

発行年月: 2013年

区分: 共著

著書・論文名等: 『ケルト文化事典』

掲載誌・発行所等: 東京堂書店

発行年月: 2017年

区分: 共著

著書・論文名等: 『楽しき哉、島唄人生』

掲載誌・発行所等: 南方新社

発行年月: 2017年

区分: 単著

著書・論文名等: 『奄美島唄入門』

掲載誌・発行所等: 北斗書房

発行年月: 2020年

所属学会

・日本ケルト学会
・日本西洋史学会
・日本口承文芸学会