ヨーロッパ社会研修を実施
9月11日(火)から20日(木)まで、中島ゼミ5名の学生は教員の引率のもと、フランス・ストラスブールとドイツ・フライブルクを中心に研修を行いました。
研修の主な目的は、コンパクトシティの核となる旧市街についてその歴史的・文化的特徴を知り、市電(LRT)と自転車を活用した旧市街の交通システムを実地に見学・体験すること、またドイツの「環境首都」と呼ばれるフライブルクでは環境対策先進地区ヴォーバンを視察することです。
ストラスブールではライン河を越えてドイツのケールまで延伸された市電に乗車したり、欧州議会の本会議を傍聴するなどして、国境を越えたEU統合の実情にも触れました。また世界文化遺産に指定された旧市街やゴシック様式の大聖堂もつぶさに見学しました。
フライブルクでは市電と自転車、歩行者中心の旧市街を見学したほか、E.シュルツ氏(ドイツ風力エネルギー協会バーデン・ヴュルテンベルク州副理事長)の案内で、環境対策先進地区のヴォーバンを訪ねました。車を排除した緑豊かな住宅地区には、ソーラーパネル、太陽光温水器、断熱壁、断熱窓などを効果的に組み合わせて消費以上の電力を生み出すプラスエネルギーハウスやパッシブエネルギーハウスが並んでいました。
先進的な環境対策はもちろんですが、こうした取り組みが粘り強い市民のイニシアチブで実現していることにも驚きました。そのほか、ゲンゲンバッハやブライザッハなど近郊の歴史的小都市の旧市街の魅力にも触れることができました。