日中結ぶ華笑み綾なすリモート歓談会

教員:
2025.6.23
ポスター担当の堀切菜々さん(3年)、古賀菫さん(3年)、酒井美有紀さん(2年)が共同作成

2025年6月5日(木)16:30〜18:20、社会学を学ぶゼミ生14名と湖南農業大学の学生12名による、オンライン国際交流イベント「四季ben問う、なに込めよう?──日中結ぶ華笑み綾なすリモート歓談会(略称:ベントウ)」が開催されました。会場は、日本側がかごしま国際交流センターのキッチンと屋上テラス、中国側は湖南農業大学外国語学院十教南のスマト教室で、両者を騰訊会議(Voov)で結びました。

イベント名には、四季のお弁当を通して社会問題を見つめ直す日本側の取り組みと、中国側による端午節の紹介を通じた文化交流の両面を込めています。「ben」は中国語の「本質(běnzhì)」にちなんだ音であり、単なる紹介にとどまらず、準備の過程でその背景や本質に目を向けるという思いが込められています。

統括を務めたのは森心葉さん(3年)、副統括は宮路さくらさん(2年)と吉満晴哉さん(2年)。イベント準備では、全ゼミ生が約3週間、中国側の農大生と1対1でWeChatを通じて交流し、卒業論文のテーマや社会課題について語り合いました。連絡係の八木美咲さん(3年)と森川愛さん(2年)は、農大生との調整役として活躍。宮坂豪さん(ゼミ長・3年)も全体を支えました。

この学術交流協定校との交流会は今回で12回目。今年度より、李海蓉先生(湖南農業大学日本語学部専任講師、湖南省日本文化研究と交流センターの事務室主任)が新たに担当を務めてくださっています。李海蓉先生、そして前任の何環先生のご協力により、本イベントが実現しました。

タイムスケジュール担当の市来さん(3年)と竹さん(2年)が作成

ゼミではA・B・Cの3チームに分かれて活動し、それぞれのリーダーをAチーム=八木さん、Bチーム=堀切さん、Cチーム=川畑さんが務めました。Aは春、Bは秋、Cは夏をテーマにお弁当を制作し、たとえば気候変動や食品ロスといった社会問題を料理で表現するという斬新な試みに挑戦しました。冬のお弁当は各チームが1品ずつ持ち寄って共同制作し、四季を通じて「問い」を込める工夫がなされました。

季節感に加えて、社会問題も盛り込まれたお弁当の詳細は、ゼミ公式Instagramでご覧いただけます。
こちら(インスタ担当の酒井美有紀さんが作成)

当日のタイムスケジュールは市来里那さん(3年)と竹花凛さん(2年)が作成し、ネット接続は福田悠翔さん(3年)と小山美緒さん(2年)が担当。議事録の更新は宮坂豪さんと川畑美咲さん(3年)が毎週行いました。

昨年は「音声が聞こえにくい」「料理に夢中で会話ができない」といった課題がありました。今年は全員がイヤホンを着用し、事前準備を進めて、会話の時間をしっかり確保。交流の質が高まりました。

イベントには3つの目標がありました。①食を通じた国際交流、②ゼミ生同士のつながり強化、③卒論テーマへの意識づけ。③は今後の課題ですが、今回の経験をもとに、ゼミ生たちは卒論に本気で向き合っていきます。

全体的な活動内容の詳細については、ゼミ公式Instagramをご覧ください。
こちら(インスタ担当の森心葉さんが作成)

おしゃれなショート動画も公開しています。
こちら(インスタ担当の八木美咲さんが作成)

3つのチームが選んだ印象的な写真とコメントはこちら。

はる、そぼろびより(by A班)
こんがり肉布団で熟睡中(by C班)
みんなで好吃〜!(by B班)
湯気のむこうに、冬のごちそう。(by C班)

副統括の宮路さんと吉満さんが選んだ写真とコメントはこちら。

四季を召し上がれ! (by 宮路さん)
会話もスパイスのひとつです! (by 吉満さん)

イベント終了後、統括を務めた森さんは「はじめて統括を務め、緊張もありましたが、農大生や農大の先生方、ゼミの仲間、センセイの支えのおかげで、日中結ぶ華笑み綾なすリモート歓談会になりました。感謝の気持ちでいっぱいです!」と述べました。