大崎町で地域日本語教室を開催(11)
2月25日(日)午前に大崎町中央公民館で本年度最後となる地域日本語教室を実施しました。本事業は大崎町から受託した「日本語教室を軸とした多文化共生拠点構築事業」により実施しました。
山下直子講師による感想
2024年2月25日 学習者:4名 国:フィリピン
2023年度、最後の日本語教室を実施した。今年に入ってから、さまざまな事情で参加が叶わなかった学習者たちであったが、最後に4名来てくれた。継続的に来てくれた学習者たちであったので、今年度の振り返りを一緒に行なった。
日本語教室の内容自体には肯定的なコメントが多く、他の国の友達や他の会社の同国の人と知り合うことができ、交流が広がったとのことであった。
勉強の内容については、試験対策とコミュニケーションがとれるようになりたいという意見であった。技能実習生や特定技能の人たちにとって、試験は必須なのだなと実感した。自分で勉強するにも、教材を手に入れたり、答えの確信が持てなかったりと、なかなか学習が進まない様子であった。また、オンラインがあれば、そこでも勉強したいという意欲があることもわかった。試験的にオンライン日本語教室もやってみる価値があるかもしれない。
彼らの振り返りから、来年度に向けての改善点が見え、見通しが立った。
日本語教室1年目、紆余曲折あったが、得られるものの方が大きかった。また、学習者が主役となる場づくりという軸は自分の中で揺るぎないものだと確信することができた。次の1年に向けて今後も邁進していきたい。そして、参加してくれた学習者、そして町役場の職員の方、サポーターの方に、心から感謝したい。