第三期社会教育学ゼミ合同卒論発表会を開催

2023年2月22日(火)に地域社会コースの小栗・金子・農中・酒井が、学生自身の卒論(特殊研究)の成果の確認及び学生同士の横のつながりの確認を目的に、第三期社会教育学ゼミ合同卒論発表会を開催しました。

発表会は卒論のテーマごとに6つのラウンドにわかれ、1ラウンド(約1時間)を4人で構成し、報告・質疑ののちに、学生司会による10分間の総合討論の時間を設けました。

総勢26名による学生報告・質疑と学生主導の総合討論は盛り上がり、参加した教員をうならせる問いかけや学生同士のやりとりも一部見られました。教員からは「卒論執筆の思考方法ー自ら問いをたて実験・調査し、それを文章化しまとめる等ーは必ず社会で役立つから自信を持ってほしい」「研究成果は研究協力者や地域に必ず還元してほしい」「社会人となっても卒業論文で培った研究的な視点を持ち続けてほしい」等のコメントが寄せられました。

発表題目の一覧

なお、次年度卒業論文を執筆する学生からは以下の感想が寄せられました。

卒論執筆の上で、問題の所在はどこか・何を問いたいのか・事例を取り上げる場合、その事例の実態を明らかにして何を浮かび上がらせたいのか、をまずは明確にし、それを読み手・聞き手に理解できるものにする必要を強く感じました。また、その問いに対し、調査手法、分析の仕方、問いへの応答(結論)ができているのかの検討が十分になされて初めて、その研究をもとに議論が展開できるようになるのだと思えました。上野千鶴子さんの「情報生産者になる」などの卒論執筆に関する文献に書かれていた内容の解像度が上がったと感じられ、非常に有意義な機会でした。

それと同時に、今回持った感想を踏まえて自分自身の研究につなげる必要があるため、プレッシャーを感じますが、自分の研究について色んな方と議論ができるよう努めます。まずは先行研究のレビューと問いの丁寧な言語化を続けます。