鹿児島県立国分高等学校のみなさんが、スーパー・サイエンス・ハイスクール事業「サイエンス研修」として2022年11月11日に来学され、法経社会学科経済コースの馬場武講師と人文学科多元地域文化コースの藤内哲也教授が特別授業を行いました。

馬場講師は、まず、これから国分高校の皆さんが取り組む課題研究のテーマ設定の練習として、社会科学の研究における研究テーマ設定や問いの立て方、問題解決思考についての演習をおこないました。次に、研究の構造や方法論について解説した後、地域資源を対象とした研究事例を二つ紹介し、研究することの社会的な意義についても考えました。

藤内教授は「描かれた外来者―絵画から読み取る都市の国際性―」と題して、ルネサンス絵画に描かれた黒人やムスリム、ユダヤ人を探したうえで、多くの外来者が集まる都市社会の性格や外来者の管理・統制政策について解説し、歴史世界における多様な「共生」のかたちについて考えました。

国分高校の生徒のみなさんは、どちらの授業でも熱心に参加され、たいへん有意義な時間となりました。