「地域科学演習」鹿児島市中心市街地来街者回遊性・満足度に関するアンケート調査の実施

2021.12.3

「地域科学演習」(法文アドバンスト科目)の受講生が鹿児島市の中心市街地3地区(いづろ・天文館地区、鹿児島中央駅地区、上町・ウォーターフロント地区)において、鹿児島市の「中心市街地来街者回遊性・満足度に関するアンケート調査」を行いました。

この調査は、鹿児島市産業政策課中心市街地活性化推進室からの委託により行ったものです。「地域科学演習」の授業では、日本の中心市街地に関する制度、中心市街地を取り巻く社会・経済環境の変化、中心市街地の歴史的変遷、鹿児島市の中心市街地活性化に関する取り組みについての講義を受けた後、中心市街地である鹿児島駅から天文館商店街でのエクスカーションを行いました。講義だけでなく、現地での観察や解説を聞くことから、中心市街地の現状と社会・経済的背景に対する理解を深め、アンケート調査の意義と位置付けを学びます。

鹿児島市職員による事前講義
中心市街地でのエクスカーション

令和3年11月10日(水)と11月14日(日)に実施したアンケート調査では、昨今の社会状況を考慮し、これまでの対面式・聞き取り型のアンケート調査からWebアンケートを利用した非接触型の新方式に改め、感染症対策を取ったうえで調査への協力依頼のチラシ配布を学生たちが街頭に立って行いました。他方、インターネットを日頃使わない来街者に対しては、アンケート用紙を渡し、郵送方式での調査協力を依頼しました。なお、今回のWebアンケートは法経社会学科経済コース4年生の宮武佑袈さんがGoogleフォームを利用して作成したものを使用しました。

アンケート調査の様子①
アンケート調査の様子②

学生達は、生憎の天気や寒いなかにも関わらず、2日間に3地区合わせて2,500枚のチラシを配布し、11月末日時点で約730件の回答が寄せられています。今後は、「地域科学演習」の後半の授業でアンケート調査の結果を集計・分析し、報告書の作成まで行います。その後、鹿児島市へ提出することで、鹿児島市の中心市街地活性化に関する政策の基礎資料となります。

[アンケート調査に参加した感想]

法経社会学科経済コース2年 福島智成さん
アンケート用紙を渡す際にどのような声掛けをすれば良いかなどを工夫しながら実施して、自身の成長にもつなげることができたと思う。また、アンケートに答えてくれた方が中心市街地に対する意見を直接言ってくださり、非常に参考になるとともに、今後の授業に活かしていきたい。

法経社会学科地域社会コース2年 大杉直生さん
この講義を受けるまで、天文館に数回ほどしか来たことがなく、街の雰囲気やどんな店舗があるのかなど全く知らなかったが、街歩きやアンケート調査をする中で、中心市街地について詳しく知ることができた。また、昔の天文館を知る方と会話する機会があり、かつての街の賑わいなどの話を聞いて、このアンケート結果が少しでも中心市街地活性化に役立てば良いなと思った。

人文学科多元地域文化コース3年 知名咲帆さん
初めてアンケート調査に参加し、限られた時間で内容を簡潔に伝える難しさを知ることができた。1日目は悪天候だったこともあり、とても苦戦したが、2日目は休日で人が多かった点と「Webアンケート」という場所・時間を限定しない調査法の利点を活かすことができた。