徳之島でフィールドワークを実施

2021.11.19
カムィヤキの森(塹壕通り)

人文学科多元地域文化コースの考古学ゼミ(石田智子准教授)・文化人類学ゼミ(兼城糸絵准教授)は、鹿児島大学「世界自然遺産候補地・奄美群島におけるグローカル教育研究拠点の形成」プログラムの一環で、2021年11月12日(金)~14日(日)に徳之島(大島郡天城町・伊仙町・徳之島町)でフィールドワークを実施しました。

徳之島空港周辺はアジア太平洋戦争末期に飛行場が建設され、現在も滑走路跡や掩体壕などの関連施設が残っています。天城町では、戦中・戦後の体験、空襲の被害、学校生活、子どもの頃の遊びなどについてお話をうかがいました。その後、徳之島一円の戦争にかかわる痕跡が残る場所を訪れました。

天城町での聞き取り調査
カムィヤキの森

「カムィヤキの森」(伊仙町)ではエコツアーを体験しました。ここは徳之島を代表する遺跡である「カムィヤキ陶器窯跡」の範囲ですが、戦時中に旧日本軍が掘った塹壕も多数残っています。時代をこえた歴史や文化を知るとともに、人の暮らしと自然の関係についても理解を深めました。

ムシロ瀬
鹿浦の奉安殿

今後は調査成果をまとめてポスターを作成し、天城町で掲示する予定です。徳之島の貴重な文化・自然遺産を大切に守り伝えるために私たちに何ができるのか、引き続き考えていきます。

調査の実施にあたってご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。