人文学科の榊原良太准教授、大薗博記准教授が、東京五輪に対する人々の感情についての調査結果を報告しました
人文学科の榊原良太准教授、大薗博記准教授が、東京五輪に対する人々の感情についての調査結果を報告しました。
東京五輪の開催をめぐっては、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、開幕前から国内で賛否が分かれていました。
今回の調査では、東京五輪開幕前の7月1日、7月15日、開催中の8月1日に継続的にアンケートを実施し、東京五輪に対するポジティブ感情や、新型コロナウイルス感染拡大に対するネガティブ感情が、どのように変化していくかを検証しました。
全国の2483名分のデータを分析した結果、人々は開幕前に予想していた以上に東京五輪を楽しんでいたこと、またその「心変わり」の傾向は、開幕前に東京五輪に反対していた人ほど大きいことなどが示されました。
従来の「感情予測」に関する研究では、人は自身の将来の感情を必ずしも正確には予測できないことが示されてきました。
今回の調査結果は、将来の感情を過小に予測するという、近年注目されている現象の一例を示すものであり、「感情予測」研究に大きな示唆をもたらすものであると言えます。
調査結果はプレプリントとしてまとめられ、PsyArxivにて公開されています。