『駒形丸事件―インド太平洋世界とイギリス帝国』を出版

教員:
2021.1.29

人文学科多元地域文化コースの細川道久教授(西洋史、カナダ史、イギリス帝国史)が、秋田茂・大阪大学教授と『駒形丸事件―インド太平洋世界とイギリス帝国』(ちくま新書、2021年1月)を出版しました。

1914年、日本船籍の駒形丸に乗ってカナダ・バンクーバーに到来したインド人移民が、上陸を拒否される事件―「駒形丸事件」―が起きました。
本書は、「駒形丸事件」を、カナダとインドとの関係だけではなく、イギリス、日本、香港、シンガポールなど、広範囲に影響が及んでいた点に注目し、この事件を手がかりに、19世紀末から第1次世界大戦にかけての「インド太平洋世界」がヒト・モノ・カネ・情報のネットワークを介していかに密接につながっていたのか明らかにしています。

「ミクロな視点からグローバルな歴史を総合的にとらえる」/「世界史と日本史をつなげる」ことをめざした書であり、政治史、経済史、移民史、社会史などを分野横断的につなぐ総合化も試みています。

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2023年9月21日の東京新聞「筆洗」でも取り上げられまし