SDGsに関する勉強会を開催しました

教員:
2021.1.15

「多言語文化論演習1」の一環で、SDGsに関する勉強会を「2030SDGs」(ニイゼロサンゼロ エスディージーズ)というカードゲームを使用して行いました。このカードゲームは、SDGsの17の目標を達成するための道のりを体験しながら、SDGsについて学ぶために開発されたものです。ゲームでは、まず参加者ひとりひとりが世界を作るプレイヤーとなります。まず、プレイヤーにはファシリテーターから「SDGsに関連するプロジェクト」と「お金」と「時間」が与えられます。そして、制限時間内に「お金」と「時間」を他のプレイヤーとやりとりしながら、それぞれの「プロジェクト」を達成することが目指されます。「プロジェクト」を達成するたびに、世界の「経済」・「環境」・「社会」に影響を与えたことを示すメーターが変化していきます。そして、ゲームの終わりには参加者が作り上げた「2030年の世界」の「経済」・「環境」・「社会」の様子があらわれることになります。

勉強会では、ファシリテーターを務めて下さったグローバルセンターの中谷純江先生によるSDGsとカードゲームに関する説明が行われたあと、早速ゲームが開始されました。ゲームの中間地点では「経済」が絶好調で「環境」が悪化している世界になっていましたが、ゲームの後半では参加者全員が協力した結果、「経済」・「環境」・「社会」共にバランスが取れた世界が実現されました。中谷先生によれば、参加者によって結果は変わるそうで、時に経済発展を重視するあまり、環境・社会状況が最悪の世界ができあがることもあるようです。ゲームではあるものの、「自分自身が世界を作るプレイヤーになる」という体験を通じて、SDGsの理念や「2030年に実現したい世界のあり方」について具体的に考えることができました。

参加者から以下のような感想が寄せられました。

・SDGsの基本精神を知ることができた。

・お金が無いと何もできないことを改めて思い知らされた。そして、周囲の人々に助けを求める大切さを学んだ。

・ゲームで現れたことは、まさに先進国の有り様だった。インクルーシヴな社会が実現することを願っている。

今後もこのような勉強会を定期的に開催していく予定です。

勉強会のようす