大崎町で多文化共生調査を実施(4)

教員:
2020.12.21

約半年ぶりに希望者のみで大崎町を訪問し多文化共生に関する調査を実施しました。
(酒井ゼミは公益財団法人マツダ財団から助成を受けて本年度から「住民参加型による外国人技能実習生の地域包摂に関する調査研究~鹿児島県大崎町を事例に~」と題したプロジェクトに取り組んでいます。また、本調査は、特定非営利活動法人大崎ものづくりネットワーク振興会鹿児島大学大崎活性化センターからご協力頂いて実施しています。)

調査ではまず大崎町衛生自治会副会長の萩原さまと大崎町役場住民環境課の松元さまから、大崎町がリサイクル率日本一となった背景やその取り組み、衛生自治会の役割についてお話をうかがいました。
また、午後からは大崎町役場企画調整課の中村さまから、大崎町が取り組むSDGsや2021年1月に設立される「大崎町SDGs推進協議会」、サーキュラーヴィレッジ大崎町構想についてうかがいました。

参加した学生からは以下のような感想が寄せられました。

衛生自治会・住民が主役であるということ。オトナだけの話し合い、結論に終わらず子どもを巻き込んだ、子どもが主役であるという姿勢が印象的でした。次の世代へ引き継いでいくという強い意思を感じて自分自身も気が引き締まる思いでした。
論理云々の話では無いと思いますが、疑問に思っていた大崎町の自発的な住民参加の仕組みが理解できたような気がします。当たり前になるくらい続けること、それがいずれ実を結んで意義となることを感じました。散々大学の講義で地域における住民、自治会、公民館等の重要性について学ぶ機会がありましたが、こうして肌で実感することができて良かったです。
サーキュリーヴィレッジの絵は見ているだけでもワクワクを感じました。こうした“未来の姿”がすぐそこにあったことに感動しました。

大崎町のリサイクルの取り組みについて、事細かに、そして大崎町のこれからの未来像も踏まえてお聞きしたのは今回が初めてでしたが、何ヶ月か大崎町に来てなかった間にも色んな変化が起きていて、その速さを実感しました。それほど差し迫っている社会課題であり、まずやってみないと何も始まらないというのは本当にその通りだと思いましたし、0から1を生み出していくことがいかに大切かが分かりました。1人ひとりが社会課題に対していかに当事者意識が持てるのか、解決に向けたアクションが取れるかといったところは、今自分自身の研究でも注目しているところであり、漠然とした大きな問題だけで終わるのではなく、小さなことでも自分の役割や使命が見出せると、周りの人や環境に対して少しずつ変化を生み出していけるのだと思います。卒論で切羽詰まってる中でしたが、今回大崎町に訪問出来て良かったです。

これまで大崎町について先輩方の話を聞いたり、資料を見たりしてきましたが、今回初めて大崎町を訪問して大崎町でリサイクルがいかに当たり前になっているか身を持って実感しました。実際に大崎町の方々にお話しを聞き、行政の方々、住民の方々、企業の方々のつながりをより強く感じ取ることが出来ました。これら3つの主体が厳しすぎず、程よい緩さでつながりを形成していることが、自発性や十分な連携へとつながっているということが非常に印象深く感じました。また、これまで大崎町の地域活動における行政の立ち位置が自分の中ではっきりと理解できていなかったのですが、あくまで住民が主役であり、行政は住民が主役となるよう後押しているということが分かりました。SDGsへの取り組みが大崎町で育ってきた子どもたちの未来への期待につながっており、まちの希望やワクワクをもたらしているということも印象的でした。
サーキュラーヴィレッジでは、「できないかもしれない」という後ろ向きな考え方よりも、「こうしたらできる」という前向きな考え方やバックキャスティングという考え方が重要であるということが分かりました。この考え方を知り、私自身新しい刺激を受け、SDGsが人間の内面という18番目の目標を含んでいるということはまさにこういうことなのだなと感じ、興味深かったです。