社会人1年生のためのワーク・ライフバランス講座を開催しました!

教員:
2020.2.17

 法文学部法経社会学科法学コースの法政策論・行政法務論ゼミ(指導教員:宇那木正寛教授)では、ゼミ活動の一環として、新社会人となるゼミ生を対象に外部から講師を招き、ワーク・ライフバランスについての講演会を開催しています。

 今回は、1月28日に鹿児島市市民局市民文化部男女共同参画推進課(サンエール鹿児島)の課長である髙木悦子さんを講師にお迎えし、社会人としての心構え、心の健康の保ち方、ハラスメントと感じたときの対応などについて、課長ご自身のご体験を踏まえ、約1時間にわたる講義をしていただきました。

 なお、髙木さんは1989年に鹿児島市に採用され、企業立地、産業支援、福祉、広報戦略などの部署に勤務されたご経験豊富な課長です。髙木さんの貴重なお話を拝聴できるということで、新社会人となる4年ゼミ生だけではなく、3年ゼミ生も参加しました。

 3年ゼミ長の野村真以さんによる開会の挨拶が終わると、講義が始まりました。講義は講師とゼミ生との対話型形式で行われました。

 髙木さんからは「仕事」と「心の健康」について、次のようなアドバイスがありました。

【仕事について】

①挨拶・御礼・報告・連絡・相談・念の為の確認を欠かさないこと。
②他人との比較をしない。比較するなら過去の自分と比較せよ。
③自分の目で見て体験する。
④「運」は、自分ではなく他人が運んでくる。
⑤若いうちにたくさん、恥をかく。
⑥「Why」が大切

【心の健康について】

①自分の正しさに執着しない。
②感謝できることに敏感になる。
③「運」は「動」より生ずる。
④究極は人間力(自分の魅力)を高めてファンを作ること。
⑤行き詰まった際には、「助けて」のサインを早めに出すこと。我慢しすぎない。
⑥長所も短所も含めてひとつの「個性」、極めていけば「魅力」となる。

 女子のゼミ生は、心の健康の保ち方やハラスメント対応への関心が高く、具体的な対応の方法について、多くの質問や意見がだされました。これらに対して髙木さんは、被害者の立場でどのようにハラスメントに対応したらよいかについて、具体的な対処方法や相談窓口等についてお話くださり、ゼミ生にとってとても参考になりました。

 講演の締めくくりに、髙木さんから「大丈夫!なんとかなります。こんな私でもがんばってこられたのですから」とのゼミ生全員にエールをいただきました。

 最後に、4年生ゼミ生の児島優香さんから「ご自身のご体験を交えたお話は、大変興味深く説得力があるものでした。ゼミ生を代表して御礼を申しあげます。ありがとうございました」と謝意が述べられました。 

 髙木さんご自身のライフチャートを交えたご説明は大変興味深くかつ具体的であり、また、女性の管理職としての苦労や喜びについてもお話下さいました。新社会人となるゼミ生にとって貴重な機会となりました。

講師を囲んでの集合写真
開会の挨拶をする野村真以さん
講演する髙木悦子さん
閉会の挨拶をする児島優香さん