日米大学合同の加計呂麻島調査の実施

2020.1.24

 法文学部人文学科多元地域文化コースの考古学ゼミ(石田智子准教授)・文化人類学ゼミ(兼城糸絵准教授)は、地域連携事業「南九州・南西諸島を舞台とした地域中核人材育成を目指す新人文社会系教育プログラムの構築」の一環で、奄美大島を中心とする戦争をめぐる「記憶」の記録と継承活動に取り組んでいます。今回は、文部科学省「平成30年度大学の世界展開力強化事業」で「Local and Minority cultures in Japan」をテーマにして鹿児島-奄美大島-沖縄を訪れているサンノゼ州立大学(アメリカ)と合同で、1月11日(土)に大島郡瀬戸内町加計呂麻島で調査を行いました。

 米軍占領統治時代があった奄美の歴史に対して、日米の学生が今何を思うのか。加計呂麻島一円に良好な状態で残る戦争関連遺跡を実際に訪れ、戦争を体験された方から戦時中の体験や日本復帰運動のお話をうかがうことで、自分たちがこれまで学んできた歴史とは異なる側面からみた「加計呂麻島の歴史や文化」の理解を深めることができました。

 今回の調査成果は、日米の学生が協力してポスターを作成し、加計呂麻島で掲示する予定です。

 調査の実施にあたってご協力いただいた皆さまに厚く御礼申し上げます。

弾薬庫(安脚場)の見学
聞き取り調査の様子
諸鈍シバヤのお面
集合写真(呑之浦)