心理学コース

他者に寄り添い地域の「心の健康」を支える人材と
心理学を生かしてビジネス分野で活躍できる人材の育成

心理学コースでは、心理学の基礎から応用まで、幅広くかつ専門的に学びます。人間の心と行動を科学的に理解するための基礎的知識を身につけ、そこからさらに心の健康に関する実践的技能や消費者心理などの実用的技能を修得するカリキュラムが用意されています。人間の心と行動への深い理解に基づき、地域の様々な心理的問題の解決に貢献できる人材と、産業やビジネスに心理学的側面から貢献できる人材の育成を目指します。また、公認心理師受験資格を得られる教育体制・カリキュラムを整えています。

教育の特徴

科学的思考力の育成
「心理学研究法」や「心理統計法」などの基礎科目によって、人間の心と行動を科学的/客観的に分析・理解する能力を育成します。このような科学的思考力は、全ての心理学分野の基礎になるだけでなく、実社会の複雑な問題を理解し、解決策を導く際に役立ちます。

2つの履修モデル
カウンセリングから脳科学まで、幅広い内容の心理学を学習することによって多角的に心理的問題にアプローチする能力を養います。また、「コミュニティ心理支援」と「産業心理支援」の2つの履修モデルにより、それぞれの現場に特化した知識・技能の獲得が可能になります。

現場で活きる知識・技能
文系総合学部の特徴を生かし、社会制度や経済状況など複雑な要因が絡みあう心理的諸問題を解決するための幅広い視野の獲得を目指します。また、実際の現場での実習科目によって、心理学の知識を適切に役立てるための実践的判断力とコミュニケーション力を養成します。

カリキュラム

在学生の声

野口 結衣さん
心理学コース4年

心理学コースでは、購買行動などの消費者心理学、マウスを用いた神経科学などの授業をはじめ、ゼミや卒業論文のテーマも実に多様で、興味のある分野を広く学ぶことができます。また、実践力を養う実習では、座学ではわからない現場の楽しさや難しさを経験することができ、大きく成長する機会になります。私が履修した産業心理支援実習では、学んだ知識を実際の販促活動に活かすことで、心理学が実社会でどのように役立っているのかを実感できました。このように心理学コースには、一人一人が学びや興味を深め、挑戦していくための環境が整っています。

卒業生の声

湊本 詩織さん
熊本県立こころの医療センター/2017年卒業

心理学実験や論文の執筆、また専門的な授業において、「ああかもしれない」「こうかもしれない」といろいろな仮説を思い浮かべながら、その根拠を見つけていく論理的なものの見方、思考力を鍛えられたと感じています。最初は難しく感じましたが、同期と励まし合い、先生にサポートしていただきながら、たくさんの仲間と共に学び合うことができ、とても充実した学生生活でした。現場で、心理士として支援に携わる中でも、相談者の方の人となりや現状をより深く理解するために、些細なことに疑問を持ち、いろいろな可能性を想像しながら、一つ一つ根拠を見つけ、整理していくことが大切です。学部時代からの積み重ねが今の仕事にも活きていると感じています。

授与する学位

学士(文学)

取得できる資格

中学校教諭一種(国語・英語・社会)、高等学校教諭一種(国語・英語・地理歴史・公民)、学芸員、公認心理師(受験資格 ※)

※公認心理師の受験資格を取得するには、大学院への進学などが必要になります。詳しくは厚生労働省の公認心理師関連情報をご確認ください。

主な就職先

民間企業(営業、接客、企画等)、心理職公務員、病院・福祉施設等の心理士、教員など

授業科目一覧

心理学コース

基礎

心理学コース基礎I

心理学コース基礎II

活用1

神経科学 発達心理学
教育・学校心理学 臨床心理学
障害者・障害児心理学 福祉心理学
心理的アセスメント 社会心理学
精神疾患とその治療 産業・組織心理学
関係行政論 人体の構造と機能及び疾病
感情・人格心理学 司法・犯罪心理学
認知心理学 公認心理師の職責
学習・言語心理学  

活用2

教育・学校心理学演習 心理学実験
神経科学演習 比較心理学演習
医療心理学演習 認知心理学演習
福祉心理学演習 臨床心理学演習
感情・人格心理学演習 社会心理学演習
産業・組織心理学演習  

実践

心理実習 心理演習
産業心理支援実習 卒業論文
多変量データ解析演習  

*この他、「学科共通基礎科目」として「心理学概論」「心理学統計法」「心理学研究法」の授業もあります。

人文学科のその他のコースはこちらからご覧ください。