昭和ロードショー〜紙劇∴刺激

教員:
2023.7.24

「小学生の時のような、眠れないほど楽しくてワクワクするような国際交流を!」そんな思いから始まったのがこのゼミイベントです。2023年7月13日、午後4時、13人の社会学ゼミ生は、湖南農業大学の日本語学部の学生13人と共に、刺激的なリモート交流会を開催しました。八回目の開催となるこの会は、何環先生のご協力のもと、Voov(騰訊会議)とWeChat(微信)を通じて実現しました。私たちはかごしま国際交流センターから、農大生は各自の帰省先から、距離を超えてつながりました。

池田さん制作
永田さん制作
堀ノ内さん制作

3統括を務めたのは外山沙穂さん、野崎一樹さん、下園愛夢さん。チラシ制作担当は、池田真愛さん、永田姫菜さん、堀ノ内心花さん。話し合い結果の記録係は谷明香里さん、吉川ひかりさん。パソコン接続係は谷口智紀さん、荊原佑典さん。タイムスケジュール係は濱根輝希さん。中国との連絡係は中村歩さん、入江優平さんでした。

濱根さんが作成したタイムスケジュール一覧
完成した紙芝居
開会の挨拶
アナログとデジタルの融合
紙芝居を画面共有し、チャットで同時翻訳

今回のハイライトは、リモートでの「刺激的紙芝居」と「秘密のChineseレシピ」の2つ。

まず、和室で行われた「刺激的紙芝居」は、3年生が自分の卒業論文テーマを昭和時代のカルチャーと結びつけてグループ制作し、農大生に伝えました。紙芝居全体のリーダーは入江優平さん、サブリーダーは谷明香里さんでした。紙芝居の画像は、こちらで楽しめます。

両校の紙芝居テーマ一覧はこちら。

一方、キッチンでは「秘密のChineseレシピ」が展開されました。これは、農大の学生たちが事前に考え、ゼミ生には当日その場で伝えられました。何が出来上がるかは、調理を始めるまで分からず、それは農大生とのビデオ通話で手取り足取り教えてもらいながらの調理となりました。キッチン全体のリーダーは濱根輝希さん、サブリーダーは池田真愛さんでした。

どんな中国料理が出来上がるか、ドキドキ
ビデオ通話で農大生に中国語レシピを確認
調味料についてビデオ通話で質問
右手は菜箸で調理、左手はスマホで交流

今回のゼミ生たちのチャレンジは、紙芝居の制作と披露を通して、戦後昭和の視点から各自の卒論テーマを深めることでした。さらに今期のゼミで輪読した書籍(山本七平『日本資本主義の精神』1995年、PHP文庫)も踏まえて紙芝居を構想しました。(各章のレジュメ的スライドはこちら

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リモート紙芝居と遠隔クッキングを終えて、農大生と共にスマホで閉会の挨拶

参加した学生からは、後日、こんなコメントがありました。

農大生からのコメント
とても良くて、リアリティがあって、友達とビデオチャットをしている感じがしました。
皆さんがまじめに中華料理を作っているのを見て本当に感動しました。
紙芝居も面白かったです。猛烈社員やヤンキーに関する発表を通して昭和時代の特色を知りました。
日本側の学生の絵いた画は最初から私を惹きつけて、私にこの物語に興味を持たせました。
日本の学生たちに食べてもらいたいのは「青椒炒肉」というピーマンと肉の炒め物です。湖南省の有名な料理だからです!
ザリガニ(麻辣小龙虾)をおすすめします。湖南省の料理で、辛くて美味しいです。

 

ゼミ生からのコメント「国際交流で気づいたこと」
文化や言語など様々なことが異なっていても、お互いに笑顔で楽しく交流できるということを実際に体験して気づくことが出来た。
相手に遠慮しすぎない意見やアドバイスは受け手にとってもありがたく、より実りある交流に結びつき得ることに気付きました。
この交流会を通じて、私は自分の偏見や心の壁を克服することができました。
農大生の日本語力のおかげでもあるが、「知りたい」と熱意を持って会話すると、言語が違っても会話が盛り上がるということを実感した。
その場を楽しむことが最も大切だということに気がつきました。
雑談を通して多くの学びが得られることに改めて気が付いた。
口頭とテキストを両立してコミュニケーションをすることで効果的に伝えられると感じました。