教員紹介

心理学コース(人文学科)

富原 一哉

TOMIHARA Kazuya

「こんな時に怒ってはいけない」と頭では分かっているつもりでも、なかなか実際には自分の感情をコントロールできないということはないでしょうか。特に人を好きになったり、嫉妬したりといった「社会的関係」の中で起こる感情は、理屈でどうこうなるものではありません。そしてそれは、我々の心と行動が長い進化の歴史の中で形成されてきたものだからなのかもしれません。つまり、我々はそのような反応を引き起こすよう「脳・神経系」を進化させてきたのです。私の研究室では、そのような情動や社会行動の生物学的基盤について、主に動物を用いて実験的に研究しています。

担当講義

  • 比較心理学
  • 心理統計法
  • 心理学実験実習
  • 比較心理学演習

専門分野

  • 比較心理学
  • 行動神経科学

研究内容

・適応的視点に基づく母性発現阻害要因の検討
・性腺ホルモンと情動の関係
・交尾相手選択と雌の繁殖戦略
・臨床現場における統計データの活用

主な著書・論文など

区分
共編
著書・論文名等
−大学での学びをアクティブにする− アカデミック・スキル入門
掲載誌・発行所等
有斐閣ブックス
発行年月
2016年
区分
共著論文(筆頭)
著書・論文名等
Effects of diethylstilbestrol exposure during gestation on both maternal and offspring behavior
掲載誌・発行所等
Frontiers in Neuroscience
発行年月
2015年
区分
共著論文
著書・論文名等
女性の情動関連障害への脆弱性に対する性腺ホルモンの関与
掲載誌・発行所等
地域政策科学研究
発行年月
2015年
区分
共著(分担執筆)
著書・論文名等
『進化学(進化心理学)の考え方』
掲載誌・発行所等
田島信元・南徹弘編『新・発達科学ハンドブック 第1巻 発達心理学と隣接領域の理論・方法論』 第17章 / 新曜社
発行年月
2013年
区分
共著(分担執筆)
著書・論文名等
『雌の性を科学する』
掲載誌・発行所等
斎藤徹編著『性をめぐる生物学 〜ネズミから学ぶ〜』 第3章 /アドスリー
発行年月
2012年
区分
共著論文
著書・論文名等
メスマウスの不安関連行動における長期エストロゲン投与の用量依存的効果
掲載誌・発行所等
動物心理学研究
発行年月
2011年
区分
単著論文
著書・論文名等
母親の適応的行動変化をもたらす妊娠・授乳期の神経内分泌機構
掲載誌・発行所等
鹿児島大学法文学部紀要「人文学科論集」
発行年月
2010年
区分
共編
著書・論文名等
脳とホルモンの行動学 -行動神経内分泌学への招待-
掲載誌・発行所等
西村書店
発行年月
2010年
区分
共著論文(筆頭)
著書・論文名等
Effect of ER-β gene disruption on estrogenic regulation of anxiety in female mice
掲載誌・発行所等
Physiology & Behavior
発行年月
2009年
区分
共著論文(筆頭)
著書・論文名等
Abolition of sex-dependent effects of prenatal exposure to diethylstilbestrol on emotional behavior in estrogen receptor α knockout mice
掲載誌・発行所等
NeuroReport
発行年月
2006年

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所属学会

・日本心理学会
・日本動物心理学会
・日本動物行動学会
・日本神経科学学会
・Society for Neuroscience など