法文FDがオンラインワークショップを開催

 授業アンケート等を通じて教員が学生の意見を聞く場面は多々あるものの、それに対し教員がどう考えているのか、学生から出された授業改善案に対してどのように対応したのか等を学生が知る機会や、それ自体を両者が話しあう対話の場は多くありません。このような場の欠如が両者の認識のズレや誤解を生じさせ、ひいては学生の授業に対する不満を高める要因の1つになっている可能性があります。

 そこで、(1)学生のカリキュラム理解や履修動機などの把握を通じて、授業改善や履修指導に関する情報を得ること、(2)教員と学生が授業のアンケート結果を踏まえて対話し授業改善について考えることで、教員と学生の相互理解の場を醸成すること、等を目的として、法文学部FD委員会がオンラインワークショップ「教員と学生の対話を通じて考える新型コロナ禍での学び」を開催しました。2021年3月18日(木)13:00-15:00に開催され、教員10名、学生18名が参加しました。

 ワークショップの前半では、まず2020後期授業アンケート並びに教職員組合が実施した労働実態・教育研究状況アンケート結果の共有を行いました。次に、法経社会学科の石塚教授及び酒井准教授が、担当している授業の概要説明、アンケート結果並びに授業課題を公表しました。

後半では、Zoomのブレイクアウトセッション機能を用いて2つのグループに分かれ、参加教員と学生で①授業の課題点の可視化と共有、②授業改善に向けてできること、の2点について議論がかわされました。ワークショップの最後には、石塚・酒井両者から議論内容を踏まえた授業改善に関する宣言が行われました。

参加した教員並びに学生からは以下のような意見が出されました(一部抜粋)。

充実したグループディスカッションとはを考えたが、充実したグループディスカッションとはまず何か。そして、教員側が求める良いディスカッションと生徒側が求める良いディスカッションをすり合わせていく時間が大切であると感じた。全体を通して、和気あいあいとした雰囲気で楽しく議論できた。

教員も会議だと心に鎧を来ている部分があるので、学生も交え、謎のあだ名で呼び合うことで、ほっとしながら話すことができて非常に良い時間でした。授業それ自体は全く嫌じゃないし、研究(含卒論)も好きだが、カリキュラム改革みたいなお仕事の話になるととたんにイヤイヤ期が自身に込み上げてくるので、学生たちと教員たち(双方ともに多様)が一緒に作っていくものが大学の教育・研究であるということを改めて認識できました。このような時間を作ってくださり、ありがとうございました。学生さんにも超絶感謝です。

参加するまで正直面倒だったけど最終的にいい時間になったと思うので来年以降も続けてほしいです。FBはどうしても教授側が時間と手間がかかってしまうのが難しいように感じました。

技術的なところを早くクリアしたいです。今日は、遅れてすみません。

先生方の苦労も理解でき、先生と学生の相互理解のために課題や発言に対して素直な姿勢で取り組むべきだと思いました!

いまの試案では「リアクション」ボタンの「ぴえん」で「なんかわかってません」くらいのアピールにならないか考えてますけどどうでしょう?

先生方と近い距離で議論をできてすごく良い体験でした!

グループワークが思ったより白熱していたので、もう少し長めに時間が取れたら良かったと思った。

先生方もいろいろ考えてくださっていることを知ってより意見を言うようにしようと思えた。