法文学部が中央大学法科大学院・神戸大学法科大学院と法曹養成等の取り組みに向けた連携協力協定を締結

 1月25日、鹿児島大学法文学部は、中央大学法科大学院(大学院法務研究科法務専攻)および神戸大学法科大学院(大学院法学研究科実務法律専攻)との間で、法曹養成等の取り組みに向けた連携協力に関する協定を締結しました。
 各協定は、それぞれの機関の有する知識、経験及び能力を活かし、研究交流や法教育(法曹養成を含む)の充実について包括的に連携協力することを内容とするものです。具体的な連携協力の内容としては、特に現在文部科学省が制度化を進めている新たな法曹養成モデルの導入に向けた具体的な協議を行うことを想定しています。
 このモデルは、大学の学部に法科大学院での教育と円滑に接続を図るための課程(いわゆる「法曹コース」と呼ばれるもの)を設置し、この課程を最短3年間で修了した学生を法科大学院(他大学を含む)の法学既修者コース(2年間)に特別な選抜によって入学させることにより、学部から法科大学院まで5年一貫型の教育を行うものです。これによって、法科大学院の特別選抜においては、協定を結ぶ地方大学からの進学者を受け入れるための「専願枠」を設けることが可能となります。平成31年度入学者が2年生に進級する時点から開始される見込みです。
 鹿児島大学法文学部では、南九州で学びながら法曹を目指す学生と地域社会のニーズに応えるため、法経社会学科法学コースの中にこの「法曹コース」として認定される教育課程を整えるとともに、他大学の法科大学院と協定を結んで、5年一貫型の法曹養成を行うことを目指します。この度、中央大学法科大学院および神戸大学法科大学院との間で協定を結ぶことによって、「法曹コース」の実現に向けた協議を本格的に促進していきます。
 なお、これら2校の他に、九州大学法科大学院、琉球大学法科大学院等との間でも、同様の協議を進行しています。今後は引き続き、各大学との連携の内容を具体化させながら、この地域から法曹を目指す人たちの期待に応えるために、制度の実現に向けた尽力を続けます。