2023年度「まちづくり論」 鹿児島市長を招いて「市長と語る会」を開催

法文アドバンスト科目「まちづくり論」では7月13日(木)に下鶴隆央鹿児島市長をお招きし、学生との意見交換を行う「市長と語る会」を開催しました。

この科目は平成19年に本学と鹿児島市が締結した包括連携協定に基づくプロジェクトの一環として開講され、今年で9年目となります。

けちゃとばい「Uターン就職増加のために」
サツマ「吉田の魅力を味わう弁当作り」

今年は、平成の大合併により鹿児島市と合併した旧吉田町の地域活性化、ならびに若者の地域定着のための雇用促進という二つのテーマについて、鹿児島市の各政策担当課の職員による講義や現地での調査を踏まえて、受講生がグループごとに議論を重ね、課題解決に向けた政策提言を行いました。5つのグループ名と発表題目は次のとおりです。

  • けちゃとばい「Uターン就職増加のために」

  • りょう「Out of KidZania in かごしま」

  • かごゆな「地元活性化のための学生返済支援~若者溢れるまちづくり~」

  • ブラウニー「旧吉田小✕食育」

  • サツマ「吉田の魅力を味わう弁当作り」

下鶴市長の講評(りょう)
下鶴市長の講評(ブラウニー)

下鶴市長からはそれぞれの提言に対して財源の問題など行政の立場から厳しい指摘やアドバイスをいただきました。

提言発表の後、芸術やスポーツ等の文化施設や投票率低下の問題など、下鶴市長と学生との間で活発な意見交換が行われました。

下鶴市長と学生との意見交換

下鶴市長は、閉会のご挨拶で「本日いただいた提言については市としてきちんと受け止めて市政に活かしていきたい」とコメントされるとともに、「政策については色々な意見があり、その中には反対の意見もある。時には心が折れそうになる時もあるが、仕事を進めるうえで重要なのは何とか実現したいという熱量なのではないか」と述べられました。

政策提言を終えた人文学科2年の上さんは「若者の視点に立った提言を直接市長に伝える良い機会になった」、法経社会学科4年の川越さんは「市長が言われた熱量という言葉が印象的で、今後社会人として生きていくうえでの参考になった」と語りました。

リアルな行政に触れて沢山学び、これからの鹿児島を若さと豊かな感性で盛り上げてくれることが期待されます。


南日本新聞(7月14日付16面)